このブログを検索

2025年1月4日土曜日

マオリ族に伝わる6本足の謎の巨大爬虫類 ~ ンガーララ (ンガララ)


■マオリ族に伝わる6本足の謎の巨大爬虫類 ~ ンガーララ(ンガララ)

今回はンガーラランガララ, Ngarara)。

「ン」ではじまるUMAですからアフリカですね、と言いたいところですが、 ンガーララはニュージーランドのUMAです。

マオリの神話に登場する大型の爬虫類で、マオリ語では「怪物(モンスター)」を意味するとされます。

一方で「爬虫類」そのものを指す語であるとの説もあります。

一般的に、クミ・リザード(Kumi Lizard)もンガーララの一種とみなされていますが、これについても確実ではありません。

呼称の段階からすでに、神話と分類学の境界が曖昧です。

― ンガーララとは何か ―


伝承によれば、ンガーララの体長は約1.5メートル。

数字だけ見れば、世界の未確認爬虫類の中では控えめな部類です。

しかし重要なのは場所です。

ニュージーランドという環境において、このサイズは異様です。

四肢を備えた大型爬虫類。

しかも怪物と呼ばれる存在。

その背景には、同国の特異な生態系があります。

― ニュージーランドに大型爬虫類はいない ―


爬虫類系UMAの正体候補としてよく挙がるのは、ワニ、オオトカゲ、大蛇です。

ンガーララがワニだとすれば、1.5メートルは特段驚くべき大きさではありません。

しかしニュージーランドにワニは棲息していません。

ではオオトカゲでしょうか。

ワニほどにはなりませんが、オオトカゲも2メートルを超えることは珍しくありません。

実際、海を隔てた隣国オーストラリアには大型のオオトカゲが多数生息しています。

ですがニュージーランドにオオトカゲは存在せず、ヘビすら棲息していません。

この「いない」という事実が重い。

同国最大の在来爬虫類はムカシトカゲSphenodon punctatus)で、最大でも約80センチ。

他に挙げるなら体長30センチ前後のデュヴォセルヤモリHoplodactylus duvaucelii)程度です。

その生態系の中に、突然1.5メートル級の爬虫類が現れる。

それは確かに「怪物」です。

― 6本足の捕獲伝承 ―


マオリの伝承では、1875年、北島西海岸ホキアンガ湾(Hokianga)周辺で6本足のンガーララが捕獲されたといいます。

その異様さゆえに、形が分からなくなるほど切り刻まれたという話も残ります。

脊椎動物で足が6本。

生物学的には極めて例外的です。

ただし遺伝子異常による過剰肢の例は現実にも存在します。

単一個体の異常であれば、完全否定はできません。

もっとも、その記録は口承のみ。

標本も骨も残っていません。

― 正体候補と巨大ヤモリ説 ―

(カウェカウィアウことデルコートオオヤモリの復元模型)
(image credit by Wikicommons)

正体として最も現実的なのは、やはりムカシトカゲの誇張でしょう。

大きさの印象が拡張された可能性です。

あるいは、すでに絶滅した大型ヤモリの記憶。

かつてニュージーランド産と誤認されていた体長60センチ超の世界最大のヤモリ、デルコートオオヤモリHoplodactylus delcourti)は、最終的にニューカレドニア産と判明しました。

しかし60センチを超えるヤモリが存在した事実は、巨大化の余地を想像させます。

未発見、あるいは人類到来後に絶滅した大型種がいた可能性。

完全には否定できません。

ニュージーランドは飛べない鳥の楽園であり、外敵の少ない孤立環境でした。

その特殊性が、常識外れの進化を許した例も少なくありません。

ンガーララは、巨大爬虫類の実在を示す証拠ではありません。

しかし、生態系の空白と伝承の一致が、わずかな余白を残します。

6本足の怪物は本当に存在したのか。

それとも、禁忌を象徴する神話的存在だったのか。

ニュージーランドには今もヘビはいません。

だからこそ、森の奥に巨大な影を想像してしまうのかもしれません。

UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


(関連記事)

0 件のコメント:

コメントを投稿