■誰でも容易に手に入れることができるUMA ~ ケサラン・パサラン (ケセラン・パサラン)
所持していると幸福が訪れるというケサランパサラン (ケセランパサラン)。
モノであるのか生命体なのか、それとも妖怪なのか。
ケサランパサランにはいくつかのタイプ分けがあり、動物性、植物性 (菌類含む)、鉱物性が存在するといいます。
動物性、植物性であれば生物なのでUMA (未確認生物) ということになりますが、鉱物性となるともはや生命体ではなくモノということになります。
これはケサランパサランの定義づけが曖昧であることに起因するもので、「中心から放射状に毛が伸びた白い球状の物体」に「見えるもの」は一様にケサランパサランと呼ばれます。
もっと平易に言えば「球状の白い毛玉」です。
この緩い定義づけから「もっとも入手しやすいUMA」といえます。
(アザミの冠毛)
(image credit by Wikicommons)
旧ブログでも書いた通り、管理人が幼少時 (たぶん小学校低学年)、ケサランパサランの存在を両親から聞き「捕まえてくる!」と決意しどこに取りに行ったのか記憶は定かではありませんが容易に捕獲し帰ってきたという実績があります。
ケサランパサランは白粉 (おしろい) を食べるといわれ、捕獲したものは桐の箱に白粉と共に入れておくと所持するものに幸せが訪れると信じられています。
この時の注意事項は桐の箱に穴を開け、決して完全密閉にしないことです。
なぜならケサランパサランはあくまで「生命体」であり窒息しないよう酸素を供給する穴を開けておく必要があるというわけです。
環境が良ければケサランパサランは増殖 (分裂) するといわれています。
増殖する神秘は楽しみですがその箱を覗いていいのは年に1度まで、それ以上覗くと特に不幸は訪れませんが幸せ配達人としての効力は薄れるか失われるといわれています。
管理人のケサランパサランは桐の箱ではなく、なんか適当な箱にしまわれた上に白粉の代わりに小麦粉か片栗粉をまぶされ、その結果、増殖するどころか「脱走」するという顛末 (てんまつ) でした。
その息子の奇怪な行動を黙ってみている両親もどうかと思いますが。
管理人は1年に1度どころか何度も箱を開けてはケサランパサランの成長及び増殖を観察 (大きくなれば早めに幸せ=金持ちになれる、というクソみたいな思考) していたものの、あえなくケサランパサランは脱走。
ケサランパサランの脱走はその杜撰 (ずさん) な管理体制にあったものと推測され、おそらくただの紛失、親が誤って箱を開けた可能性も捨てきれません。
さてこの「ケサランパサラン」という不思議な響きを持つ名前、その由来はサンスクリットの「袈裟羅・婆裟羅 (けさら・ばさら)」だとかスペイン語で「なるようになれ」を意味する「Que Será, Será(ケ・セラ・セラ)」であるとか言われていますが、その意味とケサランパサランの特徴にあまり関連性が見いだせず、単に言葉遊び的に命名された可能性もあります。
そして1番の謎であるこのケサランパサランの正体は?
まずは植物性のケサランパサラン、もっとも入手しやすく、幼少時の管理人が手に入れたのもこのタイプだったに違いありません。
これはアザミを代表とする植物の冠毛です。
初夏から夏の終わりにかけ日本中の空をフワフワと浮遊しているのでケサランパサランの存在を知らずとも多くの人がこのタイプを目にしていることでしょう。
次に動物性 (動物由来) のケサランパサラン、これは特に猛禽類が毛皮をもつ生物 (ネズミ、ウサギ等) を食べた後に毛が消化されず吐き戻されるペリットが主だと考えられています。
(石とはとても思えないオケナイト)
(original image credit by Wikicommons)
最後に鉱物性のケサランパサランはおそらく一択でオケナイト (オーケン石) が正体と考えられています。
オケナイトのパワーストーンとしての効能は「幸福」や「癒し」だそうで、偶然なのか必然なのかまさにその「幸せ配達人」としての位置づけはケサランパサランそのものです。
上記のものはいずれも生命体ではないため白粉だろうが片栗粉だろうが添えたところで増殖することは考えられませんが、冠毛タイプのものはいくつかがまとまっている場合があり保管している間にほぐれて分離し増殖したように錯覚する可能性はあります。
ケサランパサランを所持すると幸せになる。
幸福とは気持ちの持ちようなので、そう信じれば実際に幸せが訪れる可能性は格段に高くなるに違いありません。
夏の間であれば植物性のケサランパサランはそこら辺をフワフワと浮遊していますから、みなさんも「浮遊する幸せ」を掴んでみてはいかがでしょう?
くれぐれも片栗粉はかけないように。
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知り合いに「あげる」って言われて今こいつ家に2体くらいいますw
返信削除透明な瓶に入ってるので多分ご利益ないですが
メルカリとかでも売ってますし、通販とかでも簡単に手に入りますからねw
削除自分も子供の頃に何かの本で見て近所の草むら等を探し回りましたw
返信削除昔見たのは中心に輪っかみたいな芯があるようだったな。そこがアザミの種と少し違っていたので、アザミやタンポポの綿毛見るたびに未だに何だったのかなと思い出します。
返信削除コメントありがとうございます。
削除へ~なんだったのでしょうね~?自分はあまりちゃんと見ようとしたこともないので、今度飛び回っているのを見たらちゃんと見てみようかな。