■南米アマゾンに巨大ナマケモノがいる ~ マピングアリ
マピングアリ (Mapinguari / Mapinguary) は南米、ブラジル及びその周辺国、ベネズエラやパラグアイで目撃されるUMAです。
もともとはブラジルの民間伝承上の生物で、北米のビッグフットに似た獣人タイプのUMAです。
伝説によればそのマピングアリはその巨躯で人類を襲うと、いとも簡単に頭をひねってもぎ取ると頭をかち割って食べるとというとんでもないやつです。
未確認動物学者の名コンビ、アイヴァン・T・サンダーソン (Ivan T. Sanderson) 氏とベルナール・ユーヴェルマンス (Bernard Heuvelmans) 氏は当然のようにマピングアリをビッグフットの亜種と位置付けました。
まあ無難なところです。
しかし、アメリカ人の鳥類学者にして、ブラジル鳥類専門家のデヴィッド・コンウェイ・オーレン (David Conway Oren) 博士がマピングアリの正体に関し新設を唱えたため、上記ふたりの未確認動物学者の提唱したブラジリアン・ビッグフット説は吹き飛びます。
オーレン博士はイエール大学およびハーバード大学の博士号を取得したエリートであり、まさかの未確認動物学への参入でした。
驚いたことに彼はマピングアリの正体を現生種ではなく、絶滅した巨大ナマケモノではないかと仮説を立てたのです。
南米大陸に地上棲の巨大ナマケモノは確かにたくさん存在していました。
既知種の最大種はメガテリウム (Megatherium) で体長6メートル、体重は6トンとアフリカゾウ並みの巨躯を誇りました。
他にもエレモテリウム (Eremotherium) やミロドン (Mylodon) 等、南米大陸は巨大な地上棲ナマケモノの楽園でした。
しかし、、、当然ながらオーレン博士の説は正当な古生物学者からは非難殺到、全く支持されることはありませんでしたが、UMAはそんなんでいいんですよ。
正当路線を歩んできた博士がキャリアを失いかねないマピングアリの新説ですが、当初は本人すらただの民間伝承にすぎないと思っていたようです。
しかし、アメリカ人ながらブラジルの鳥類学研究という仕事柄、自ずとブラジルでの滞在は長くなり、マピングアリの噂も現地住民らから自然と入ってきます。
しかも地元住民の話を聞いているとどうもこれはただの民間伝承上の話ではなく、現在進行形のように思われるのです。
いつしかマピングアリにどっぷりとのめり込むようになると独自に調査を進め、総勢100人以上から目撃談が集まりました。
オーレン博士の考えでは11,000年程前には南米大陸から姿を消したと考えられている巨大ナマケモノが現在でも細々と生きながらえているというものです。
高々11,000年前なんて地球の歴史からみれば昨日みたいなものですから、「恐竜生存説と比べれ」ば全く可能性は高いです、恐竜と比べれば、ですよ。
なお、有史以前の遠い昔、人間と巨大ナマケモノは共存していた時代があるともいわれ、マピングアリは本当に巨大ナマケモノが起源となっている可能性はあるかもしれません。
にしても、いくら先史時代のナマケモノが大きかったにせよ、草食性のナマケモノが人間の頭をかち割って食ってたとは思えませんが?
最近の研究結果によればミロドンは完全なベジタリアンではなかったともいわれており、さすがに動物を襲ってまでは食べなかったものの腐肉食動物であり動物の死骸等からも栄養を摂取していた可能性も示唆されています、
動物の死骸を食べていた巨大なナマケモノを見て「人喰い」の伝説も加わったかもしれません。
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洞窟とか探せばねぐらが見つかるんじゃないかなーとか思ったりする
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