インガ・エドゥリス (Inga edulis) は南米原産のマメ科植物ですが、ジャックと豆の木を彷彿させる100フィート (約30メートル) の巨木に成長します。
この「インガ (Inga)」という名 (属名) は南米の先住民族トゥピ族がこの植物を呼ぶ呼称をそのまま採用したものです。
さてこのインガ・エドゥリス、またの名をアイスクリーム・ビーンズ (ice-cream beans) といいますが、これはこの植物の果実に由来します。
インガ・エドゥリスはマメ科植物であり、皆さんが想像するようなマメの入ったサヤを実らせます。
このサヤは最大で1メートルほどまで成長するといいます。
このサヤの中には真っ黒の種 (マメ) が入っていますが、この種を柔らかい真っ白な果実が包み込んでいます。
この果実こそアイスクリーム・ビーンズという名の由来となる部分です。
果実は生食でき、味も食感もバニラ風味のアイスクリームのようだといいます。
白い果実も霜の付いた氷のようで見栄えもアイスクリームのようです。
インガ・エドゥリスの品種によってはシナモン風味も加わるというまさにデザートのような植物。
真っ黒のマメのほうはバニラ味でもなければ生食もできませんが、非常に栄養価に富み、人気のある食材だそうです。
また木は建築木材、樹皮や葉、そして根は薬として用いられるなど、インガ・エドゥリスは余すことなく利用される魔法のような木です。
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