今回はグリッチ・イン・ザ・マトリックス。
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17歳ぐらいの頃、友人とショッピングモールによく出掛けていました。
そんな中、忘れられない1日があります。
夕方近い時間で、どういうわけか照明が半分ぐらい消えており薄暗く今まで見たことのなかった光景でした。
モールは通常通り開いていましたが、ショップの1/3ぐらいは閉まっており、そしてそれらのショップに誰も人はいませんでした。
祝日でもなんでもなく、特別な日ではありませんでしたから不思議な光景でした。
ですがこれについてはそこまで不思議には思いませんでした。
モールの電気系に問題があり、一部のショップが閉店を余儀なくされていたかもしれませんし、定期的なメンテナンス日だったのかもしれませんから。
私たちが奇妙だと思ったのはモール全体が静かだったことと、そしてそこにいる人々です、、、
ショップが閉店していることも影響しているのか、いつもより混雑していませんでしたが、みな私と友人をジーっと見ているのです。
通り過ぎると人々はみな無表情のまま私たちを見ているのです。
その視線はまるで私たちを見て驚いているような感じにも受け取れました。
私たちはすぐにその視線に気づき、自分たちがまるで有名人にでもなったような気持ちになりました。
きっと自分たちは素敵に見えているに違いない、、、なんて。
しかし、そう思ったのも最初だけ、だんだんと気味悪く感じてきて、私と友人はお互いに顔や服装を見てなにか人々が気になるような部分があるのかを確かめ合いました。
いつもの自分たちです。
その後も人々の視線が私たちを追うのは続きました。
すれ違う人の85%は自分たちを凝視していました。
お年寄り、子供たち、自分たちの同じ10代の子たち、ショップの店員もフードコートに座っている人たち、老若男女問わず私たちに視線を投げかけてくるのです。
今日は買い物客が少ないため、自分たちだけではなく、お互いに買い物客同士がそうしているのかも、と推測しまわりを観察してみました。
しかしそれは見当違いでした。
彼らは他の人たちには全く無関心で、私たちのことしか見ていないのです。
10メートル以上も離れたところから見ている人もいましたし、通り過ぎ様に振り返って見る人、私たちの存在に気付き足を止めて見る人もいました。
決して友好的な視線ではありませんでしたが、あからさまに悪意や苛立ち、敵意といったものも感じず、だからといってからかったようなもの、好奇心・好意を抱いているようなものでもありませんでした。
敢えて言えば「このモールにいるべきでない人物、場違いな人物」が紛れ込み、それを見るような視線でした。
ふだんなら閉店時間まで遊んで過ごすのですが、この日は居心地が悪く気味が悪かったため、僅か45分程度で切り上げ、自分の父親を迎えに呼びました。
父もこのモールの人々の説明しがたい視線に気付いたといい、私たちはゾッとしました。
その後、またこのモールに訪れましたが、いつもの状態に戻り、二度と同じような経験をすることはありませんでした。
(参照サイト)
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