■水棲の象は確かに存在する ~ マカラ
今回はマカラ (Makara)
以前にインドネシアのUMAとしてガジャ・ミナを紹介しましたが、書き込みいただいたコメントからマカラの方がまだ未紹介だったことに気付いたのでこちらも紹介しておきますね。
旧サイトではとても簡単にしか紹介していなかったので、もう少し詳しく掘り下げてみていきましょう。
頭部は象、体は魚、これが「UMAとしての」マカラの特徴で、ここだけ聞くとガジャ・ミナとほぼ同じです。
海棲UMAですし、インドネシアとインドは地理的にも近く実質同じUMAの名前が違うだけでは?といった疑いも出てきそうですが、全くの別物です。
まずマカラがどのような性質の存在かを見ていきましょう。
マカラはヒンドゥー教の神話に登場する生物、いわゆる幻獣でもともとはUMAではありません。
しかもサンスクリット語で「海の生物」もしくは「ワニ (クロコダイル)」を意味し、明確に「水棲の象」を意味しているわけではないのです。(ちなみにガジャ・ミナの「ガジャ (Gajah)」はサンスクリット語で「象」を意味します)
そして神話上でもUMAと同様、陸棲生物と水棲生物 (半水棲生物を含む) のハイブリッド生物であることは確かですが、UMAのように「象+魚」と完全には定義されていません。
幻獣としてのマカラは頭部は象の他に牡鹿やレイヨウ (アンテロープ)、体は魚の他に海生哺乳類 (イルカ) や蛇、ワニ (クロコダイル)、トカゲ等のバージョン・組み合わせが存在します。
体が魚や蛇であれば四肢を持ちませんが、それ以外のものであれば四肢を持ち、マカラは思っているほどガジャ・ミナとそっくりなものではありません。
(大河を泳ぐアジアゾウ)
(image credit: Wikicommons)
が、UMAとしてのマカラは「象+魚」一択に近く、実際の目撃情報で他の組み合わせはあまりみられません。(おそらく他の組み合わせの場合は別なUMAとして認識される可能性が高いです)
そうはいっても、やはりタイプとしては前述の通りガジャ・ミナ、そして南アフリカ沖で目撃されたトランコと同タイプのUMAといえるでしょう。
過去から目撃情報はありますが、水棲生物の姿を完全に把握するのはかなりの運に恵まれない限り難しく、水中 (海) に入った象の頭部だけを確認しマカラと認識している可能性はやはり高そうです。
ただまぁこれだとUMA的に楽しくないでしょう。
ということで、マカラの正体をかつて厚皮動物 (こうひどうぶつ) と呼ばれていた動物群、象やカバ、サイ等が完全に水棲生活に適応した新種の生物だと提唱する未確認動物学者もいます。
まあ突飛ではありますが、恐竜と同時代に棲息していた大型の海棲爬虫類生存説なんかと比べたら全然可能性は高いですよね。
さて、象はかなり泳ぐのが得意でふつうは川でしか泳ぎませんが海にも稀に入り、2017年にスリランカ沖合16キロメートルの地点で泳いでいるのが発見されました。
これは意図的なものではなく完全に流されてしまったものでノーマルな行動ではありませんが、あり得ないほどの沖合で敬虔なヒンドゥー教徒が象に遭遇した場合、マカラと認識するかもしれません。
ちなみにこの迷い象、発見者が「マカラだ!」と叫び、手を合わせ拝んでスルー、ということはなく、ちゃんと象と認識され救助されました。
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