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2025年3月19日水曜日

テレポートした母 ~ テレポーティング・マザー


■テレポートした母 ~ テレポーティング・マザー

以前に「すれ違いに気付かなかった夫婦 ~ 異次元の階段」の記事を書きましたが、舞台は「家の階段」であり、それといくぶん似ているグリッチ系 (シミュレーション仮説)の話です。

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「私がまだ若かったころ、家の階段で兄と並んで座り話をしていました。

ここが大事なところですが、階段の横幅は私たち兄弟が並んで座るとどちらかが避けない限り、第三者が階段を上ることも降りることもできないほどしかありません。

話していると二階にいた母が階段を降りてきました。

『ちょっと失礼!』

私は立ち上がって母のために階段を空けるとそのまま階段を降りてキッチンへ向かっていきました。

私はすぐ兄の隣に座り直し2分ぐらい経った時です、母が二階の部屋から出てくると階段を降りてきたのです、、、

『ちょっと失礼!』

兄は反射的に立って母のために階段を空けると、母は先ほどのようにキッチンへと消えていきました。

兄は黙ってまた私の隣に座り直しましたが、私はとてつもない衝撃を受けていました。

さっき降りてきた母はどうやってまた二階へ行ったのか?

私のただの記憶違いか?しかし黙って兄を見ると、彼も明らかに衝撃を受けていることに気付き、お互いに今起きたことが現実であることを確かめ合いました。

ふたりで何かに夢中になっていて母が階段を上ったことを忘れていた、なんてことはあり得ません。

ただとりとめもない話をしていただけったからです。

私の家で二階へ上がるルートは階段しかありませんでしたが、もしかして母は庭で何かをしており、梯子か何かを使って二階へ直接上がったのかもしれない、といった仮説を立ててみましたが庭へ出てみてもやはり梯子もなにもありませんでした。

ありえませんが、母が階段を降りてきてすぐにまた戻ってきて階段を上ったのを兄弟二人同時に忘れてしまった (記憶していなかった) と考えるぐらいしかありません。

家族は空気みたいな存在であり、階段の上り下りなんていつもの自然な行動であり、記憶に残らなかったのかも、、、

考えてもらちが明かないため、私は母にこのことを尋ねました。

しかし、母はわたしがいったい何を言っているのかと理解できないようでした。

ここから導き出される答えはとても限定されます。

3つほど提案しましょう。

1つ目、前述した現実的な案、母は庭の方から梯子を使って二階の寝室へ戻り、再び階段を使って降りてきた。但し、仮にそうだったとして、母にその記憶はありません。

2つ目、母が階段を再び上ったのを、私たち兄弟ふたりとも全く記憶していなかった。

しかしこれは考えられないほど奇妙なことです。どんなに私たち兄弟がそのとき何かに夢中になっていたとしても、外部からの刺激、たとえそれが些細なことだったとしても、二人の記憶からまるごと欠落していたと考えるのは無理があります。

3.そして最後に、この世界はシミュレーションだということ。

この出来事は間違いなくコンパイルエラー (プログラミングミス) ではなくランタイムエラー (つまりグリッチ) です。私たちの住む世界がいくら完璧なアルゴリズムで処理されていても不具合 (グリッチ) は生じるはずです。

母をテレポートさせ、彼女の記憶からその記憶を消したか、それとも母が階段を上ったことを記憶した私たち兄弟のメモリーバンクに不具合が生じたか、どちらかしか考えられません。」

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母親が、なんら階段を上った形跡がないのにもかかわらず、再び2階にいたことを説明するのに最も自然なアイデアは1です。

しかし母親に問いただしてもそんなことはしていなかったようではないし、投稿者自身も梯子のようなものが庭になかったことも確認済みです。

1のアイデアを発展させる形で、もしかすると母親は子供たちの反応を楽しむために仕掛けたイタズラ (ドッキリ) だったという可能性もあるかもしれません。

しかし種明かしをしないイタズラはイタズラにはなりませんし、やはりこの可能性は低いかもしれません。

個人的には、投稿者さんが提案した中では2つ目のアイデアが一番あり得そうかな、とは思います。

ふたりで夢中になって話し込んだりゲームをしたりしているときに、人を通すため、しかも家の中では気にも留めない家族のために、ちょっと立ち上がったり、体を横にそらす程度の行動はほとんど無意識で行われ記憶に残りません。

ただこれについても「兄弟二人とも」という点や、そもそも今のようなスマホや携帯ゲームもなかった時代のことで、しかもとりとめもない話をしていただけだったという投稿者の話を信じればこのアイデアも不自然かもしれません。

となると、やはりこの世界はシミュレーションなのか、、、?

(参照サイト)
Quora/Bradley Eversley



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