■島根県仁多町の怪 ~ ニタゴン
1996年6月23日、島根県仁多町 (にたちょう) 三沢で謎の生物が捕獲されました。
発見された仁多町にちなみニタゴン (Nitagon) と名付けられました。
尚、ニタゴンの名前の由来となった仁多町は2004年、横田町 (よこたちょう) と合併し奥出雲町 (おくいずもちょう) となり、現在その地名は消滅しています。
ニタゴンはUMAにあるまじき小柄さで体長僅か40センチ、頭部にはピンと立った大きな耳、口には鋭い牙を有していました。
鼻面 (吻) は細長く、鹿や犬のそれに似ていました。
ウサギやカンガルーのように跳躍して前進するもののぎこちなく、山へと続く斜面ではバランスを崩し何度も転んでいたといいます。
全体的な印象はウサギよりもむしろカンガルーに似ていたといい、もっとも奇妙だったのはニタゴンは毛皮を纏っておらず茶色の皮膚が剥き出しだったことです。
見るに見かねた地元の人によってニタゴンは保護され地元の警察に届けられました。
UMAが捕獲されるという超絶レアケースです。
ウサギ、カンガルー、鹿、犬、と多くの哺乳類のハイブリッドのような姿です。
但し、鋭い牙を持つことからウサギやカンガルー、鹿でないことだけは確かです。
ま、正直それほど神秘的ではありませんが、日本の野生には存在しない (はずの) カンガルーが含まれている点は幾分UMA的ではあります。
保護された先では治療を受けミルクをがぶ飲み、豚肉やソーセージを食べていたといいます。
いずれにしても捕獲されているので正体が判明するのは時間の問題。
しかし「捕獲されたUMAは高確率で消えてしまう」の法則がありますが、ニタゴンは大丈夫でしょうか。
ニタゴンは保護された先で一晩過ごし、翌日戻ってみると保護施設から逃走!
とはならず、ちゃんとそこにいました。
(キツネの親子)
(image credit: Wikicommons)
鑑定の結果は残念ながら生後3か月のキツネの赤ちゃんだったようです。
皮膚病 (疥癬) で全身の毛が抜け落ちて謎の生物になっていたようです。
チュパカブラの正体もそのほとんどはイヌ科 (コヨーテ、キツネ、イヌ) の動物が皮膚病で毛が抜け落ち瘦せ細った個体の誤認であることから、ニタゴンは日本のチュパカブラ事件の先駆けともいえますね。
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知らなかった。日本のUMAとかそれに近い事例って結構あるんですね
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