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2024年11月29日金曜日

植物と動物のハイブリッド ~ オーメン・ガリョ


■植物と動物のハイブリッド ~ オーメン・ガリョ

今回はポルトガル、ペセゲイロ (Pessegueiro) で目撃された、オーメン・ガリョ (Homem-Galho)。

ポルトガルのUMAは珍しいですね。

これはヴァネッサ・フィルダゴ (Vanessa Fidalgo) 氏が祖父から聞いた話だといいます。

目撃された日付がはっきり言及されていませんが、彼女の著作の発行年と話の内容から初めて目撃されたのは1960~1970年代と思われます。

ある秋の夜のこと、フィルダゴ氏の祖父がまだ若かりし頃、友人たちとつるんでいたとき、痩身でとてつもなく背の高いヒューマノイドに遭遇したといいます。

頭部には角というより植物的な枝を思わせる奇妙な突起物が生えており、頭部は苔のようなもので覆われていたものの人間のような「目」らしきものも確認できました。

若者たちは最初はギョッとしたものの、怪物を捕まえようと追いかけました。

追いかけながら石を投げつけましたが、怪物は森の中へと逃げ込みました。

しかも人間では分け入るのが困難な木立が生い茂る場所へと逃げ込んだため、その植物的な姿と相まって森へと溶け込んでしまい怪物を見失ってしまいました。

見失ってすぐ、動物ような鳴き声と草木を引きずるような音だけが静寂の森に響きました。

それは怪物の鳴き声と森の中を移動する音だったに違いありません。

祖父はその時の恐怖を「動物たちが怯え逃げ出すまで、すべてが凍り付いた」と表現しました。

威勢の良かった若者たちも我に返ると、恐怖でそれ以上追跡しようという気持ちは萎えてしまい村へ戻ることにしました。

夜遅くまで開いているカフェに着くと今さっき体験したばかりの怪物について話しましたが、まあ仕方ないでしょう、誰一人として彼らの話を信用するものはいなかったといいます。

しかしその後、この地域ではこの奇妙なヒューマノイドの目撃が散発されるようになり、21世紀に入ってもそれは続いているといいます。

体が枝のように細いことからポルトガル語で「小枝の男」を意味するオーメン・ガリョと呼ばれます。

地理的には全く異なるアメリカ、ウェスト・バージニア州で目撃されたベジーマン (ベジタブル・マン) と随分と姿が似ているようです。



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