■毒ガニ ~ アンダーウォーター・フライ (クイックイッヤーイェー)
今回は毒ガニ。
毒ガニといえばスベスベマンジュウガニ (Atergatis floridus) ですが、今回の毒ガニはUMAのほうです。
このカニはカナダ、ブリティッシュ・コロンビア州のチリワックの先住民族に伝わる伝説の猛毒ガニで、アンダーウォーター・フライ (Underwater Flies)、「水中の蠅」と呼ばれます。
先住民族はアンダーウォーター・フライをクイックイッヤーイェー (クウィックウィッヤーイェー, Xwixwiya:ye) と呼びます。
スベスベマンジュウガニが海棲であるのに対し、アンダーウォーター・フライは淡水棲で大きさは手のひらほど、それほど大きなカニではないようです。
カニでありながらハエ (fly) と呼ばれるのはその姿と敏捷性で、姿が似ているだけではなく水中の中をまるでハエのようにすばしこく動き回るといいます。
そしてその猛毒についてですが、スベスベマンジュウガニ等、猛毒のカニは体内に毒を溜め込みますが、能動的に毒を使うことはなくあくまで毒を持っているだけ、つまり食べなければ平気です。
つまり触ったりハサミで挟まれたりしてもちろん平気です、しかしアンダーウォーター・フライはその点が大きく違います。
このカニはもちろん体内に毒を有してますが、その毒を能動的に、つまり攻撃に使うことができます。
アンダーウォーター・フライは相対的にハサミが大きいといわれ、このハサミにはおそらく毒腺が仕込まれており、天敵をハサミで挟むことで天敵に毒を注入することができます。
そしてその毒たるやすさまじく人間ですら命を落とすほど強いといいます。
さてこのカニ、実在するのかどうかというとUMAですからね、それは分かりません。
ただスベスベマンジュウガニも死んだ人はいませんが毒の含有量だけなら余裕で人を殺せるほどなので、人を殺せるほどの毒を持つカニ自体は既に存在しており、問題はその毒の使い方のみとなります。
気になるのは先住民族の言うこのカニに「フライ」の名を与えた理由。
姿がハエに似ているカニ、というのがどうしても解せません。
これはカニではなく刺す水棲昆虫、タガメであるとかマツモムシであるとかが誇張されて伝わった可能性があるかもしれません。
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