2019年9月27日金曜日

地球上最強の殺人クラゲ ~ キロネックス・フレッケリ


■殺人クラゲ ~ キロネックス・フレッケリ

クラゲ全体のわずか1%で形成される立方クラゲ (box jellyfish) と呼ばれるグループがあります。

半球形の傘が多いクラゲ界に置いて、その名の通り立方体に近い傘を持つクラゲの仲間です。

しかしこのマイナーな立方クラゲの仲間に、クラゲ界どころか地球上で最強・最凶の毒をもつと謳われる恐ろしいクラゲが存在します。

キロネックス・フレッケリ (Chironex Fleckeri) です。

基本的にクラゲに脳はなく、また目もありません。

立方クラゲも脳はありませんが、なんと「レンズ付きの目」は備えており、また、他のクラゲよりも遊泳力が高いという、クラゲとしては厄介な特殊能力を備えています。

脳がないのにどうやって目で集めた高度な情報を処理しているのか分かっていないものの、その目で集めた情報と高い遊泳能力を駆使し、積極的に狩りを行うことができます。

キロネックスの特徴は、小型のものが多い立方クラゲの仲間にしては非常に大きく、傘の大きさが直径20センチほどまで成長することです。

触手は傘の四隅から各15本、合計60本出ており、最大4メートルぐらいになります。

キロネックスの毒には100%効果のある血清が存在するので、キロネックスに刺されたとしても血清さえ打てば大事には至りません。

だから、なーんだ、大丈夫じゃん、と思って余裕をこくのは禁物です。

最初に書いたとおり、キロネックスの毒は地球上最強クラスであり、最短で刺されてから3分で命を落としたケースが存在しており、血清を打つのが間に合わないことがあるからです。

クラゲの毒は、かれらの触手にある無数の毒針 (刺胞) によって注入されるわけですから、体に触れた触手の面積が多ければ多いほど注入される毒の量が増加することになります。

ちなみに、十分に成熟したキロネックスの触手の毒の総量は、成人60人分の致死量に匹敵するといわれており、ゆえに、キロネックスの触手にぐるぐる巻きになるという史上まれに見る不幸にあった場合、死亡確定です。

あきらめてください。

ところで、キロネックスの和名は「オーストラリアウンバチクラゲ」といい、その名の通り主にオーストラリア近海に生息しています。

日本からは離れてるし平気じゃん、と思うかもしれませんが、近年の温暖化により生息範囲を広めているのが怖いところです。

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