旧サイトでヒアリを紹介したころは、まだ日本ではほとんど確認されていなかったため、完全に無名のアリでしたが、現在では知らない人はいないというぐらい有名になりましたね。
ヒアリの仲間は300種ほど知られており、その中でも日本にも上陸し「殺人アリ」と恐れられているのはソレノプシス・インビクタ (Solenopsis invicta) という学名のヒアリです。
ヒアリはもともと南米原産のアリで、英語ではレッド・インポーテッド・ファイア・アント (Red imported fire ant) といい、頭文字をとってRIFAとも呼ばれます。
ちなみにヒアリは「アカヒアリ」とも呼ばれますが、アカカミアリ (Solenopsis geminata) のことも、英名がレッド・ファイアー・アント (Red fire ants) ということもあり「アカヒアリ」と呼ばれ、混同されているのが散見されます。
さて、気になるのはその殺傷能力です。
ある文献では全米で毎年1500人が被害にあい、そのうち100人程度が死亡しているとありますが、致死率7%とは尋常ではない数字です。
これが本当なら恐ろしくてガーデニングなんて出来やしません。
実際はどうかというと、ヒアリによるアナフィラキシーショックを引き起こす率は0.6パーセント (から数パーセント) といわれ、特に子供やお年寄りが引き起こした場合に命に関わることが多いといわれています。
毎年1400万人が刺され、そのうち医師の診断を受けるレベルの重傷者が2万5千人、今までに全米で80人以上が犠牲になっているといわれています。
そういうわけで、言われるほど危険ではないけど、気をつけるに超したことはない、というのがヒアリ猛毒伝説の実情です。
日本ではまだヒアリの生息数が少なく、事故の絶対数が少ないため、死亡事故をはじめ大きな事故は起きていませんが、今後生息数が拡大するようであれば犠牲者が出ることになるかもしれません。
(参照サイト)
HEAR
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