■バージニア州で生きた翼竜が目撃される ~ バージニア・ランフォリンクス
アメリカ、バージニア州で20212年7月に同じ男性により「翼竜」に似た生物が目撃されました。
目撃したのはブライアンと名乗る匿名の男性と、その娘ブリアナさん。
ブライアン氏は翼竜系未確認動物学者ジョナサン・ウィットコム氏にメールで目撃談を伝えており、同年7月に2度目撃したと主張しています。
シチュエーションはいずれもハイウェイ走行中、つまり車の中からということになります。
1度目は翼竜までの距離がかなり離れていたため、グライダーやカイト、ラジコン等の人工物であった可能性は否定できないと思ったそうですが、2度目は1度目と比べはるかに近くで観察することができ、細かな動きも観察できたことから生物で間違いないと確信できたそうです。
翼竜は地上から推定45~60メートルぐらいの高さを飛んでおり、翼開長は1.8~3.0メートルぐらいだったのではないかと推測しています。
飛翔する生物の大きさを正確に見積もるのはかなり困難ですが、だいたい飛翔系UMAですと目撃談は6.0~10メートルとかなりバカでかく見積もる人が多い中、この大きさは控えめですね。
誠実さが感じられます。
(ブリアナさんのスケッチ)
(image credit: Brianna via Live Pterosaur)
ブリアナさんは目撃スケッチも残しているのですが、翼竜の特徴的な大きな頭部であったり、プテラノドン (Pteranodon) に代表される大きなトサカのようなものは描かれていません。
翼竜は頭部が特徴的であるため描かれていなかったのは残念ですが、逆にいえば見てもいない頭部を、適当に翼竜的な頭部を描かなかったことにより、その正体が何であれ目撃したこと自体はとても信憑性があると思われます。
但し、概ね翼竜は頭部が大きく印象的であるため、その部分があまり印象に残っていないのはマイナスポイントではあります。
翼の形状はなんとなくコウモリ的な感じですね。
(プテラノドン)
(image credit: Wikicommons)
但し、二人が最も印象に残っていたのは頭部ではなく「尾」でした。
長い尾とその先端にはスペード型、もしくはダイヤ型のフラップ (尾翼) がついていたと証言しています。
翼竜には尾のあるものないものがいます。
最も有名な翼竜のひとつ、翼指竜亜目 (よくしりゅうあもく) のプテラノドンには尾がありません。
一方、嘴口竜亜目 (しこうりゅうあもく) のランフォリンクス (Rhamphorhynchus) の仲間はほとんどが非常に長い尾を持ち、またその先端には特徴的な菱形の尾翼がついていました。
というわけで、ブライアン父娘が目撃したのが翼竜であるとすればランフォリンクス系に違いありません。
ただまあオジロオナガフウチョウ (Astrapia mayeri) やカンムリサンジャク (Cyanocorax formosus)、シラオネッタイチョウ (Phaethon lepturus) 等々、尾羽の長い鳥類は結構現存していますので、尾羽の形状が何らかの影響でスペード型になったりすれば上記のように翼竜と誤認される可能性はあるかもしれません。
(参照サイト)
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お久しぶりです。ペンギンの記事以来です。毎日更新楽しみにしています
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