このブログを検索

2025年4月17日木曜日

決定的なビッグフット写真 ~ ジェイコブズ・フォト (ジェイコブズ・クリーチャー)


■決定的なビッグフット写真 ~ ジェイコブズ・フォト (ジェイコブズ・クリーチャー)

今回はジェイコブス・フォト

旧サイトでジェイコブズ・クリーチャー (Jacobs' creature) と紹介したもので、現在でもそう呼ばれもしますが、一般的にはジェイコブス・フォトグラフ (Jacobs' Photographs) と呼ばれるようになったようです。

2007年9月16日、アメリカ人ディア・ハンター  (鹿狩り)、リック・ジェイコブズ (Rick Jacobs) 氏がペンシルベニア州の森に仕掛けておいたトレイル・カメラに写りこんでいた謎の生物写真で、動体検知により静止画像で2枚撮影されていました。(同時間帯に3枚撮影されていましたが、1枚は子熊のみ)

(ジェイコブズ・フォト)
(image credit: Rick Jacobs)

ややがっしりとした体形ながら、四肢が長いのが特徴で、ゴリラやチンパンジーといった霊長類を彷彿させるシルエットであり、当然ながらアメリカを代表する獣人系UMA、ビッグフットではないか?と大いに盛り上がりました。

モノクロ写真のため実際の色は分かりませんが、黒に近い濃い体色をしているものと推測されます。

体長ははっきりしませんが、子熊の写真との比較からせいぜい1.5メートルぐらい、大きく見積もっても2メートルはなさそうです。

その大きさから「ビッグフットの子供」ではないかと考えられました。

頭部を地面に押し付けているように見えますが、これはジェイコブズ氏がシカを誘引するためにトレイルカメラ前方の木の前に撒いた誘引剤の臭いを嗅いでいるものと考えられています。

(ジェイコブズ・フォト)
(image credit: Rick Jacobs)

多くのビッグフット写真がアメリカグマ (Ursus americanus) ではないかと考えられているように、ジェイコブズ・フォトもそれに違いないと考えられました。

クマにしてはあまりに体が細く四肢が長すぎるように見え、イメージするクマのプロポーションとはかけ離れておりビッグフット肯定派は「あり得ない」と一蹴します。

確かに健康なアメリカグマとは全く姿は違いますが、そうではなく「疥癬 (かいせん) に罹 (かか) りやせ細ったアメリカグマ」というのが専門家たちの一致した意見です。

疥癬に罹り毛が抜け落ちたクマは瘦せ細り全く違う姿になってしまうことがあります。

しかしそれを含めてビッグフット肯定派は言います。

-----

「疥癬に罹ったクマがもしこの写真の生物のようになるというなら、また、森林警備隊にとってこのような生物が見慣れたものであるというなら、是非、そのような写真を提示していただきたい。

この写真の中の生物をクマであると考えるのは私には困難です。

もし、疥癬に罹り瘦せ細ったクマの写真がこの写真の中の生物とそっくりだったら『なるほど、これはクマだったんですね』と私は喜んで前言を撤回します。

しかし、そのような写真を提示できないというのであれば、他の何か、例えばチンパンジーとかそれに似通った生物、そう考えざるを得ません」

-----

「ジェイコブズ・フォトを綿密に検証した結果をいわせてもらうと、この写真の中の生物はクロクマ (アメリカグマ) でないということだけは断言できます。

わたしはクロクマについてとても詳しく、実際、疥癬に罹り痩せ細ったクロクマには何度も遭遇しています。

しかし、私が今まで見てきた疥癬のクロクマたちとジェイコブズ・フォトの生物は一致しません。

とはいえ、この生物が何であるかは分かりませんが」

-----

(疥癬に罹ったクマ)
(image credit: PennState)

まあこういった意見はあるものの、「合理的に」考えて、やはり疥癬に罹ったアメリカグマ説が強いことは否めません。

但し、専門家の意見を交えてもどうしてすんなりとその説が受け入れられないかというと、その姿勢です。

シカの誘引剤を嗅ぐときの姿勢が、それが痩せ衰えていようと健康体であろうと一般的なクマが取る姿勢ではないことが、ビッグフットでないにしてもなにか他の (未知の) 生物ではないのか?と考える余地を与えているわけです。

「疥癬に罹り痩せ細ったアメリカグマ説」は濃厚であるものの、頭部が写りこんでいなかったこと、そして静止画であったこと (不自然に見える姿勢も、動画であれば自然な動きの中のたまたま不自然に見える一コマだったかもしれません) でジェイコブズ・フォトに写った生物の正体が判明する日は永遠に来ないでしょう。

絶妙な角度で撮影された、まさに奇跡的、そして芸術的なUMA写真です。

(関連記事)








0 件のコメント:

コメントを投稿