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2025年2月10日月曜日

メリーランで目撃された双角のユニコーン ~ メリーランド・バイコーン


■メリーランで目撃された双角のユニコーン ~ メリーランド・バイコーン

redditに投稿されていた「謎の生物の目撃証言」です。

目撃されたのは双角 (そうかく) のユニコーン (Unicorn)、つまりバイコーン (Bicorn) です。

メリーランド州で目撃されたことからメリーランド・バイコーン (Maryland Bicorn) と呼びましょう。

目撃談を見ていきましょう。

長いのでかなり抜粋&意訳しますね。

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「私は生態学、動物学、植物学を学んでいます。

また法医学および野生生物学者でもあります。

私の専門は、人間活動が自然環境と交わり引き起こす問題のその中枢を理解していくことです。

牛や鹿の炭疽菌や鹿消耗病、げっ歯類の黒死病やナバホ熱、ウサギの野兎病、豚の大腸菌、コウモリの狂犬病やエボラ、蚊のデング熱やジカ熱などの研究に今まで取り組んできました。

本題に入りましょう

13年ぐらい前 (2011年ごろ) の話です、昼からの誕生パーティに出席するため、メリーランド州の森の中を母の運転で走っていた時のことです。

車が角を曲がると衝撃的な光景が目に入ってきました。

それは私が今まで見てきた生物の中でもっとも奇妙なものでした。

ウマのように大きな体の銀灰色の生物でしたが、それは決してウマではありませんでした。

なぜならその生物の頭部には白く長い2本の角が生えていたからです。

それはユニコーンのように螺旋を巻き前方に伸びた角とは違っていました。

その角はオリックスに似ており、後方に向かって伸びながら緩やかに湾曲していました。

体こそウマほどもあるにも関わらず、まるでヤギのように顎の下には髭が生えていました。

膝は節くれだっていたと思いましたが、脚の記憶はあまり定かではありません。

ただ、車からその生物を見上げていたのを記憶しているので車よりも背が高かったのは確かです。

その生物を観察できたのは車で通り過ぎる5~10秒ぐらいだったと思います。

母は生物学者であったためその生物について尋ねてみると、少なくとも米国東海岸原産の動物には該当するものはいない、と答えました。

私は仮説を立てました。

誰かがメリーランド州に聞いたこともないようなレイヨウを輸入していたのかもしれないと。

メリーランド州、バージニア州、ペンシルベニア州には先天的なアルビノや白皮症、もしくはそれに近い白いオジロジカ (Odocoileus virginianus) が棲息していますが、私が目撃したのか彼らよりもかなり大きかったですし、それにレイヨウの角を持っていたんです。

皆さんはどう思いますか?

バイコーンのような未確認動物だとは思っていませんが、私はいまだにこの生物の正体がなんであるか分かりません。

メリーランドには未確認動物のゴートマン (ヒツジ男、ヤギ男) の都市伝説がありますが、私が見たものにはヒューマノイド的な要素はあまりせんでした。

それにゴートマンは茶色と神久呂の目撃が多かったような気がします」

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メリーランド・ゴートマンに触れてるのがなんか可愛いですね。

さてメリーランド州は大西洋岸に位置し、小さな州ですがバージニア州、ウェストバージニア州、ペンシルベニア州、デラウェア州、そしてワシントンD.C.と多くの州に囲まれています。

州の面積は小さい (全米42番目) ものの人口は多く (全米18番目)、そうなると都会をイメージしますが海の反対側、つまり州西部は山岳地帯で多くの動物が住んでおり、その中でもオジロジカの数が多いといわれています。

こういったこともあり目撃者さんもオジロジカの可能性についても言及しているのでしょう。

ニューヨーク州セネカ郡にはとても珍しい白色のシカ、セネカ・ホワイト・ディア (Seneca white deer) の群れが棲息しています。

セネカ・ホワイト・ディアの正体は上記のオジロジカの白皮症の個体群でアルビノではありません。

さてメリーランド・バイコーンの話に戻りましょう。

これの正体はそれほど難しくないかもしれません。

コメントを信じるなら目撃者は生物に精通しているはずで、古い記憶といえどその表現に誇張は含まれていないと思われます。

但し、メリーランド州原産の生物に固執するあまり、選択肢が狭まっているような気がします。

(ゲムズボック)
(image credit: Wikicommons)

(シロオリックス)
(original image credit: Wikicommons)

いずれにしてもその正体はオリックスの仲間である可能性が高く、オリックス最大種のゲムズボック (Oryx gazella)、もしくは白い個体であったことを考慮してシロオリックス (Oryx dammah) の可能性が高いと思われます。

オリックスの仲間はすべて南部アフリカに棲息しており北米には生息していません。

その点については?

しかし、シロオリックスはテキサス州のテキサス・ヒル・カントリー (Texas Hill Country) 地域に移入されていることから、(ペット等でも) 他国よりも容易に手に入りそうです。

また、もともとシロオリックスは角を一本失った個体がユニコーンの正体説に挙げられるほどの生物であり、月並みながらメリーランド・バイコーンの正体としてシロオリックスを推したいと思います。

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