■出遭えば死あるのみ ~ ミニワシトゥ
ミズーリ川の水棲獣 (Water monster of the Missouri River) はその名の通り、ミズーリ川で目撃されるUMA、先住民族からはミニワシトゥ (Miniwashitu) と呼ばれます。
ミズーリ川 (Missouri River) はアメリカ最長の川であるため、7つの州を跨いで流れますが、その中でもノースダコタ州で目撃されます。
この川の流域にはかつて数千万頭ものバッファロー (アメリカバイソン, Bison bison) が棲息していましたがヨーロッパからの移民たちの乱獲により19世紀初頭には既に数百頭まで激減しました。
リョコウバトのようにどんなに夥しい生息数であっても絶滅するまで狩り続けるのがヨーロッパ移民たちの流儀ですが、アメリカバイソンはなんとか絶滅を免れ、現在は保護により50万頭前後まで数を戻しました。
(アメリカバイソン)
(image credit by Wikicommons)
といっても、入植者が来る前の1/100程度ですが。
さてミニワシトゥの話に戻りましょう。
この生物はまさにいま話したバッファローに似ているUMAで、先住民族の中でも特にダコタ族の伝承に根ざす生物のようです。
但し、その毛皮は真っ赤で背中はゴツゴツとしており、目は額の中央に一つだけ、その目の上にユニコーンさながら1本の角を持ちます。
ミニワシトゥは目撃されるのは春、常に上流を目指し流れに逆らいながら歩いているといいます。
滅多に人の目に触れることはないといわれ、実際それは人間にとっては良いことのようです。
ミニワシトゥは人間を襲うといった直接的な害を及ぼしませんが、それを見たものは盲目となり発狂し、そして長くは生きられないといわれているからです。
避ける方法はあるのか?
春のミズーリ川に近付かないことと、また、ミニワシトゥが現れるときは必ず咆哮が聞こえるといわれており、謎の咆哮を聞いたら川へ近づかないことで遭遇を避けられるようです。
とはいったものの、ノースダコタ州はアメリカ50州のうち19番目の面積を誇り、北米において特筆するほどの大きさではありませんが、それでも日本の国土の1/2もあります。
それでいて人口は80万人弱、これだけ人口密度が低いと故意に会おうとしてもなかなか難しそうです。
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