■深海潜水艇アルビン号の見たもの ~ アルビン・プレシオサウルス
アメリカの深海潜水艇アルビン号 (DSV Alvin)。
1964年の就役から現在 (2024年) まで総潜水回数は5200回以上、改修を続けながらいまだ現役の潜水艇です。
1966年には事故で沈んだ水素爆弾の回収に成功、パイロットであったふたり、マーヴィン・マッカミス (Marvin McCamis) 氏とビル・レイニー (Bill Rainnie) 氏はその功績を称えられ海軍から功労賞他、いくつかの賞を受賞しています。
しかしこのふたり、実はこの前年にとんでもないものに出くわしていたのです。
(アルビン号)
(image credit by Wikicommons)
1965年7月20日、マッカミス氏とレイニー氏を乗せたアルビン号はバハマ沖のアンドロス島 (Andros Island) とニュー・プロビデンス島 (New Providence) を隔てる海溝に潜水することになりました。
これは当時、アメリカ海軍が海洋監視を目的として行っていた音響実験、アルテミス計画 (Project Artemis) の調査の一環です。
ちなみにアンドロス島沖は巨大ダコ、ルスカやジャイアント・スカットルが目撃されている場所としても有名です。
この海溝は水深2000メートル以上にもなり、現在こそ改修され4500メートルまで潜水できるものの、当時は2400メートルがマックスで潜水艇が潜れるギリギリの深さでした。
1500メートルほど潜水したところでアルビン号は岩棚に到達しいったんそこに留まりました。
、、、停めたと思ったのですが景色が動いています。
マッカミス氏は潜水艇が海流で流されている、これはまずいと思い慌てて操縦桿を握るも潜水艇は動いていないことに気付きました。
???
それは潜水艇が動いていたのではなく、実際に「景色が動いていた」のです。
マッカミス氏は初めそれが「鉄柱」が潜水艇に向かって流れてきたと思い衝突するのではないかと不安になったといいます。
よく見てみようとライトを向けるとそれは「鉄柱」ではなく、ふたりが見たこともない巨大な生物が潜水艇に向かって泳いでいる姿でした。
間近で目撃したマッカミス氏とレイニー氏によれば、その生物は極めて長い首を持ち、頭部はヘビに似ていたといいます。
体長は12~15メートル、太った体に二対四枚のヒレを持ち、それはまるで首長竜 (Plesiosaur) のような姿だったといいます。
このことからこの生物はアルビン・プレシオサウルス (厳密には「アルビンの首長竜」, Alvin Plesiosaur) やアルビン・シーサーペント (Alvin Sea Serpent) と呼ばれます。
その怪物は潜水艇の前でターンするとそのまま上昇して姿を消してしまったといいます。
UMAの正体として人気のあるのが恐竜生存説 (翼竜・絶滅した巨大海生爬虫類を含む)。
未確認動物学者のアイヴァン・T・サンダーソン (Ivan T. Sanderson) 博士、ベルナール・ユーヴェルマンス (Bernard Heuvelmans) 博士が好んでこの説を提唱したのも多大に影響しているでしょう。
一方、動物学者に限りなく近い未確認動物学者カール・シューカー (Karl Shuker) 博士はあまりに現実離れしているとこの説を好みません。
しかしこのアルビン・プレシオサウルスについては目撃者が信用できる人物であることから、さすがにプレシオサウルスが生き残っているとは思っていないようですが未知の巨大海生爬虫類の存在に期待を寄せています。
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爬虫類で深海の低水温で活動できる様なのがいるんですかね?さすがに深すぎて想像しがたいなあ
返信削除コメントありがとうございます。
削除真面目に考えると厳しすぎますが、そこら辺は UMAということで勘弁してあげてください。(笑)