■テキサスに恐竜がいる ~ マウンテン・ブーマー
今回はマウンテン・ブーマー (Mountain boomer)。
マウンテン・ブーマーはアメリカ、テキサス州で目撃された恐竜系 (獣脚類系) のUMAです。
マウンテン・ブーマーとはダグラスリス (Tamiasciurus douglasii) やクビワトカゲ (Crotaphytus collaris) といった現世動物の呼称にも使われる名前ですが、これは「山で大きな音を立てるもの」の意です。(boom = 大きな音)
ちなみにダグラスリスは縄張り争いでけたたましく鳴くことからこの名で呼ばれるのは納得ですが、クビワトカゲは鳴かないにもかかわらずこの名で呼ばれます。
なぜ?
これは西部開拓時代にクビワトカゲが多く棲息する地域で風の音をこのトカゲが鳴いているものと勘違いし、そう呼ばれるようになったとの説があります。
さてUMAの方のマウンテン・ブーマーはというと、当然ですが大きな鳴き声を発することから命名されたといい、それはまるで雷鳴のようだといいます。
体長なのか身長なのか微妙なのですが一応身長6~7フィート (約1.8~2.1メートル) と言われ (体長だとしたら身長は1.2メートルぐらいと思われます)、テスケロサウルス (Thescelosaurus) に似ているといいます。
(テスケロサウルス)
(image credit: Wikicommons)
テスケロサウルスは体長は2.5~4メートルほど、体重200~300キロと推定されています。
但し、マウンテン・ブーマーは獣脚類系のUMAといわれているもののテスケロサウルスは鳥盤目の恐竜であり獣脚類 (竜盤目) ではありません。
で、竜盤目なのか鳥盤目なのかどっちなんだ?という厳しい追及をしたくなる方もおられでしょうが「よく分からない」というのが正直なところです。(笑)
ま、とにかく「二足歩行するタイプの恐竜に似ている」と軽い感じで受け取ってもらえばいいかと思います。(UMAなんで解剖学的なことは知りようもありませんからね)
体がそれなりに大きく、しかも怖い鳴き声を持つ生物にも関わらずとても臆病であり、人間を襲うということは皆無のようです。
ちなみに、人間と鉢合わせするや尻尾を巻いて山へとさっさと逃げていくといい、その逃げ足は俊敏で軽やかだとか。
さてこの恐竜に似た雷鳴のような鳴き声を持つマウンテン・ブーマーの正体とは?
まず獣脚類っぽい鳥類、オオミチバシリや走鳥類 (平胸類) はどうでしょう。
オオミチバシリ (Geococcyx californianus) は生息域的にはばっちり、シルエットも合格ですが如何せん身長は2フィート (約60センチ) 程度とマウンテン・ブーマーの大きさとかけ離れています。
ダチョウやレア、エミューといった走鳥類は大きさ的には合格ですが北米大陸に生息していません。
鳥類以外の候補を挙げるならカンガルー、前肢の感じも含め獣脚類風のシルエットは申し分ありません。
しかしこちらも走鳥類と同じく北米には生息していません。
但し、走鳥類、カンガルー共にペットとして飼われていたものや動物園から脱走の可能性はゼロではありませんから目撃される可能性はなくはないでしょう。
ただね、マウンテン・ブーマーの情報源はただの一つしかなく、この話自体でっち上げの可能性が非常に疑われています。(笑)
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このUMAが、でっち上げないかつ、恐竜だったらめっちゃロマンありますね
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