■南極海に出現! ~ ソビエツカヤ・ロシア・シーサーペント
今回はソビエツカヤ・ロシアのシーサーペント (Sovetskaya Rossiya sea serpent)。
ソビエツカヤ・ロシア (Sovetskaya Rossiya) 号は船舶の名前で、同名に未完の戦艦がありますが、今回登場する船は工船 (捕獲されたクジラや魚を加工・冷凍する大型船) の方です。
同線の搭乗員イワン・ジュス (Ivan Dzhus) 氏とヒョードル・ドルジェンコ (Fyodor Dolzhenko) 氏は南極にほど近いインド洋上でシーサーペントを目撃したと主張しています。
二人の目撃したシーサーペントは体長50フィート (約15メートル)、幅3フィート (約0.9メートル) と長大で典型的なシルエットのシーサーペントで、静かに波間に浮いてしました。
体色が特徴的で薄い茶色だったといい、工船が近づくと体をヘビのようにくねらせて姿をくらましてしまいました。
寒冷な地域でのシーサーペントの目撃例が少ないのは単純にその地域へ航行する船舶の絶対数が少ないことが大きな要因と思われますが、その他にも爬虫類が冷たい水に弱いことが挙げられます。
シーサーペントには哺乳類的なシーサーペントと、このように爬虫類的なシーサーペントがいますが、爬虫類的かつ寒冷地域で目撃された珍しいケースです。
未確認動物学者でシーサーペントの分類、ドリノン・スシテムを提唱したことで知られるデール・ドリノン (Dale Drinnon) 氏はこのシーサーペントを絶滅海生爬虫類、モササウルス (Mosasaurus) タイプに分類しています。
ドリノン・スシテムに登場する生物は主に現生生物であり (但し、一部は既知生物の確認されていないレベルでの巨大化を提唱)、未確認動物系としてはパラノーマル感は低く真っ当なものなのですが、ソビエツカヤ・ロシア・シーサーペントはどれにも当てはまらなくて苦し紛れにモササウルス出しちゃってる感じでしょうか。
シーサーペントの正体として常に有力候補となるリュウグウノツカイ (Regalecus russelli) ですが、目撃証言を話半分としても体幅があまりに違い過ぎてさすがにこのケースには当てはまらないかもしれません。
巨大ウナギ・巨大アナゴも同様の理由で却下でしょう。
やはり、普通に考えると目撃された地域から哺乳類の可能性が高いと思われ、誤認候補としてはミナミゾウアザラシ (Mirounga leonina) やシャチ (Orcinus orca) を挙げておきます。
シャチのUMAにアデン湾で生物学者に目撃されたセピア色のアルーラ・ホエールがおり、体色的にも問題ないですし、シャチはなかなか有力かな、と思います。
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