■ビデオにも撮られた!? ~ 阿寒湖の竜
マリモ (Aegagropila linnaei)。
その名の通り、藻が毬 (まり) のように球状に成長しますが、これは実際には細く小さい糸状体 (しじょうたい) の集まったもの (集合体) です。
英語でも日本語そのままに "Marimo" と呼ばれますが、「毬藻」を直訳してモス・ボール (Moss ball) とも呼ばれます。
マリモといえば球状のイメージがありますが、実際は糸状体がそのまま浮遊したり (浮遊型)、多くの藻がそうであるように岩等に付着する着生型の大きく3種の形態をもちます。
中心部に核をもたないにもかかわらず綺麗に放射状に成長する不思議な藻で成長速度はとんでもなく遅くいろんな説がありますが、確認されている最大のマリモは直径34センチ、この大きさに成長するには10~30年以上、寿命は300年なんていわれています。
さて別に巨大マリモ風UMAの話をしようとしていたわけではありませんが、今回の舞台はマリモで有名な北海道釧路市にある阿寒湖 (あかんこ) です。
阿寒湖は北海道で5番目、全国で24番目に大きな湖です。
阿寒湖のマリモは特に綺麗な球状に育ち国の天然記念物となっています。
自然が美しい観光スポットでUMAとは無縁そうですがこんな美しい湖でなんと竜が目撃され、自分は未確認ですが動画にも撮影されたというのです。
このUMAはそのまま「阿寒湖の竜 (Lake Akan dragon)」と呼ばれます。
UMAといっても「竜」とか「鬼」とか聞くとさすがにあまり現実感が湧きませんが、少なくとも「竜」であれば「(未確認の) 大型爬虫類」と言い換えることができます。
詳しい情報はUMA本でも確認できずその全体像はつかめません。
日本にはコモドオオトカゲ (Varanus komodoensis) やハナブトオオトカゲ (Varanus salvadorii) といったオオトカゲ類 (Varanidae) は棲息しておらず、日本最大のトカゲは体長40センチのキシノウエトカゲ (Plestiodon kishinouyei) です。
キシノウエトカゲは温暖な宮古列島、八重山列島の固有種で、寒冷な北海道にオオトカゲ類が棲息し、かつ水中を泳ぐとは考えづらいところです。
写真や動画を確認できないため、あくまで一般的な竜のイメージで考えると、現実的で夢のな説で申し訳ないですが、ヒグマ (Ursus arctos) であったりエゾシカ (Cervus nippon yesoensis) が泳いでいたのを誤認した可能性があります。
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やったぁ、第二次国産 UMAまつりだ
返信削除「撮られたとされてるけど(無くしたとか削除してしまったといった説明なく)その映像が確認できない」って、なくはないけどかなり少ない気がします
この遭遇は本当にあったんですかね
コメントありがとうございます。
削除そうですよね~、持ってるけど公表できないというのはなんでかな?と思いますものね。見る人が見ると既知の野生動物とすぐ分かっちゃうものだからかな?
別にそれでもいいと思うんですけどね。