ごく稀に、「カニ味噌」を「カニの脳みそ」と勘違いしている人がいますが、万が一にもあれはカニの脳ではありません。
カニ味噌の正体は中腸腺といい、脊椎動物の器官に例えると肝臓とすい臓をあわせたような器官です。
仮にカニ味噌の量そのままに、体に対してあれだけの脳をカニが持っているとしたら、おそるべき知能をもっていたに違いありません。
しかしそれは事実ではありません。
実際、カニの脳は驚くほど小さく、カニよりも遥かに体の小さなミツバチの1/10以下しかないといわれています。
というわけで、「おそろしく知能が低いのではないか?」乱暴な言い方をすれば「とんでもないバカなんじゃないか?」と疑惑をもたれているカニたちを、本当にバカなのか試してみる実験が行われました。
人間たちに体に対する脳の比率だけで勝手にバカのレッテルを貼られているカニの代表として選ばれたのはヨーロッパミドリガ二 (Carcinus maenas) 12匹です。
カニ界の威信にかけても頑張りたいところです。(自覚は皆無と思われますが)
お題は「迷路」です。
脳を持たない粘菌、フィサルム・ポリセファルム (Physarum polycephalum) ですら時間をかけて迷路を突破しているのですから、微小ながらも脳を持つヨーロッパミドリガニには期待したいところです。
スタートからゴールまで、分岐点が5箇所あり、3箇所には行き止まりがあり、正解ルートはただの1つしかありません。
見事ゴールした場合にはご褒美としてムラサキイガイ (ムール貝 / Mytilus galloprovincialis) の身が置いてあります。
というわけで、「おそろしく知能が低いのではないか?」乱暴な言い方をすれば「とんでもないバカなんじゃないか?」と疑惑をもたれているカニたちを、本当にバカなのか試してみる実験が行われました。
人間たちに体に対する脳の比率だけで勝手にバカのレッテルを貼られているカニの代表として選ばれたのはヨーロッパミドリガ二 (Carcinus maenas) 12匹です。
カニ界の威信にかけても頑張りたいところです。(自覚は皆無と思われますが)
お題は「迷路」です。
脳を持たない粘菌、フィサルム・ポリセファルム (Physarum polycephalum) ですら時間をかけて迷路を突破しているのですから、微小ながらも脳を持つヨーロッパミドリガニには期待したいところです。
スタートからゴールまで、分岐点が5箇所あり、3箇所には行き止まりがあり、正解ルートはただの1つしかありません。
見事ゴールした場合にはご褒美としてムラサキイガイ (ムール貝 / Mytilus galloprovincialis) の身が置いてあります。
4週間に渡り、週に1度だけ迷路に挑戦させましたが、一度も間違わず正解ルートを走破したヨーロッパミドリガ二はただの一匹もいませんでした。
やはり噂に違 (たが) わぬバカだったのでしょうか?
しかし、間違いは少しずつ減少していきました。
それから2週間後、もう一度トレーニングを積んだヨーロッパミドリガ二たちに、ゴールのご褒美なしで挑戦させたところ、全員が8分以内にゴールに到着しました!
一方、訓練なしのヨーロッパミドリガニの平均走破タイムは39分で5匹に至っては1時間オーバーということです、もう途中で熟睡していたに違いありません。
このことからトレーニングが実を結んでいることは明白であり、2週間前の記憶を頼りに迷路を効率よく走破できることが判明しました。
カニは決してバカではなく、賢かったことがこれにて証明されました。
(参照サイト)
New Scientist
(関連記事)
■ 猛毒!すべすべ饅頭殺人事件 ~ スベスベマンジュウガニ
■ 人食いヤシガニが未解決の歴史ミステリーを解く
■ イカがとんでもなく知能が高いことが判明してしまう
カニ味噌ってカニの脳みそだと思っていましたw
返信削除勉強になりました🦀
あれが全部脳ならかなり頭良さそうですよね
返信削除