2019年10月24日木曜日

石を食べるワーム ~ リソレド・アバタニカ

(image by Sci-News)

■石を食べるワーム ~ リソレド・アバタニカ

フィリピン、ボホール島のアバタン川 (Abatan River) に生息する奇妙なワーム状の生物、リソレド・アバタニカ (lithoredo abatanica)。

一見するとなにか分かりませんが、フナクイムシの仲間、つまり二枚貝の仲間です。

通常のフナクイムシは木材を食べますが、このリソレド・アバタニカは木材の変わりに石 (石灰石) を食べます。

食べた石は砂として排出されます。

アバタン川の川底のには、リソレド・アバタニカによって開けられた穴だらけの石がゴロゴロしています。


リソレド・アバタニカがもう用済みとして放棄された穴だらけの石は、他の小魚や甲殻類の住処として利用されるといい、このフナクイムシの存在がこの地域の生態系に大きな影響を与えている可能性があります。

石を食べる理由がまだよく分かっておらず、単純に石から栄養を得ているのか、それとも胃石のように消化の補助として石を食べているのか、それとも単に生息する石灰石の穴を掘り進むために石を食べているのか、調査段階です。

映像を見た限り10センチ前後の生物ですが、非常に大きくなるらしく、最大で1メートルほどに成長するそうです。

(参照サイト)
SCI-NEWS
THE Sun

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