■【昆虫食】草原のギャング、健康食になる ~ トノサマバッタの逆襲
「虫なんて食えるか!」――そう叫びたくなる気持ち、わかります。
けれど、その「虫」、もしかすると未来のスーパーフードかもしれません。
今回の主役は、あのトノサマバッタ。
稲を食い荒らす草原のギャングとして知られる彼らが、なんと今、人類の健康を守る“跳ねる救世主”として注目されているのです。
― 陸のサバ、現る ―
最新の栄養分析によると、トノサマバッタ100gに含まれるタンパク質は約67グラム。
牛肉や豚肉(20グラム)、ササミ(24グラム)を軽く超えています。
しかも脂質には青魚でおなじみのオメガ3脂肪酸もたっぷり。
つまり、「トノサマバッタ = 陸に棲むサバ」ともいえます
「プロテイン + オメガ3」という、まさかの二刀流。
「筋トレ後にバッタスムージー」なんて時代、すぐそこまで来ているのかもしれませんよ。
― 血液まで跳ねる!? ―
北里大学の研究では、バッタ粉末を与えられたマウスの血中コレステロール値が下がったという結果も。
つまり、「虫を食べると血液がサラサラになる」説、あながち都市伝説とは言い切れません。
彼らはただの「害虫」ではなく、人間の内側まで静かにメンテナンスしてくれる――栄養界の忍者なのです。
― 草を食うだけで地球を救う ―
牛や豚を育てるには膨大な水と飼料が必要ですが、トノサマバッタは草原さえあればOK。
二酸化炭素排出量も極端に少なく、「地球に優しい草食系モンスター」と呼ぶ人も。
つまり彼らは、食卓の革命児であり、エコロジーとたんぱく質の奇跡的交差点なのです。
― とはいえ見た目はモンスター級 ―
ただ問題はあの見た目。
それだけで嫌悪感を示す人がほとんどです。
栄養もモンスター級ながら、見た目もモンスター級。
そこで登場するのが「粉末」や「せんべい」タイプ。
ナッツ + 抹茶風の香ばしい味わいで、正体を知らなければ、たぶん誰も気づきません。
「言われなければ、バッタとは思わなかった」――
次はリピーターになるかも?しれません。
― 敵からヒーローへ ―
かつて人間の食糧を奪ったバッタが、今は人間の健康と地球の未来を担う救世主になるかもしれません。
これはもはや進化論の逆転劇。
昆虫が「神話的リベンジ」を果たした瞬間です。
もしかしたら、未来の食卓ではこうなるかもしれません。
「今夜はサバにする? それとも――トノサマバッタ?」
そう、かつてのギャングが、あなたの身体の中で静かに跳ね始めるのです。
(参照サイト)
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