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2025年12月28日日曜日

日本のUMA本限定?アラスカの謎の怪物 ~ ワイアー・カッター


■日本のUMA本限定?アラスカの謎の怪物 ~ ワイアー・カッター

今回はワイアー・カッター (Wire cutter) です。

「謎の動物の百科」(今泉忠明著) で紹介されているUMAで、というより、「謎の動物の百科」でしか見たことがありません。

未確認動物学者ではなく、正当な動物学者である今泉さんは本著書で多くのUMAを動物学的な視点で解説していますが、その中で紹介されているUMAは、他のUMA本で取り上げられているものを単に簡略的に紹介しているものも多くあります。

そして、このワイアー・カッターも、そのように簡略的な解説のみで紹介されているUMAのひとつです。

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「アラスカの"ワイアー・カッター"」

1966年2月2日、全長8mの青黒い怪物が発見され、ヘリコプターで鋼鉄のロープで釣り上げようとしたが、歯で噛み切って逃亡した。

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これだけ。

― 正体不明すぎる怪物 ―


怪物の特徴は体色と大きさだけで、どのような姿の生物なのか、そもそも陸棲なのか水棲なのかも全く不明です。

ただし、紹介されているページが水棲UMAの章であることから、水棲の可能性は高そうです。

陸棲であればワイアーを噛みちぎられても、再追跡・捕獲すればいいだけですからね。

また、「アラスカ沿岸」や「アラスカ沖」ではなく、単に「アラスカ」と記載されていることから、内陸、つまり湖や川での目撃だったのではないかと推測されます。

(クロコダイルタイプ?)

― 日本独自のUMAなのか ―


「謎の動物の百科」には、おそらく日本のUMA本限定と思われるような「黒海の巨大海蛇」や、どこにあるのか不明の謎の湖、セドン湖で目撃されたという「カナダのセドン湖のヘビ頭怪物」なども含まれています。

それだけに、ワイアー・カッターも海外では別の名で呼ばれているか、もしくは日本のUMA本限定(創作?)のUMAなのかもしれません。

ただ、「シャリポホ湖の怪物(正しくはシャリポヴォ湖の怪物)」のように、海外でもほぼ忘れ去られてしまっているものの、実は海外の新聞で紹介されている例もあり、いつの日か表に出てくる可能性も否定できません。

― 情報は皆無 ―


一応探してみたのですが、ネット上ではワイアー・カッターの情報は全く拾えませんでした。皆無です。

検索方法が悪いのかもしれませんが。

せめてワイアー・カッターが陸棲なのか、それとも海棲や淡水棲なのかくらいは分かると良いのですけどね。

(ダンクルオステウス)
(image credit: Wikicommons)

― 仮説すら立てられない存在 ―


生息環境、シルエットともに不明なため、紹介できる材料はほとんどなく、当然ながら誤認候補を含めてその正体を探ることは不可能です。

ただ、巨大でワイアーを噛みちぎるほどの強靭な歯、あるいは「顎」を備えた、(おそらく)水棲のUMAであることは確かでしょう。

爬虫類タイプであれば史上最大のアリゲーター、デイノスクス (Deinosuchus)。

魚類であれば定番のメガロドン (Otodus megalodon)、そしてダンクルオステウス (Dunkleosteus) のような生物だった可能性は考えられます。

(参考文献)
「謎の動物の百科」(今泉忠明著)

UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


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