■空飛ぶカエルは実在したか? ~ コニー・アイランド・モンスター (エアボーン・フロッグマン)
今回はコニー・アイランド・モンスター (Coney Island Monster) です。
世界中にコニー・ランド (Coney Island) と名のつく地名は10か所以上ありますが、今回の舞台はアメリカ、ニューヨーク州ブルックリンの商業エリアのコニー・アイランドです。
このエリアの多くは海に面しており、コニー・アイランド・モンスターはそのビーチで目撃されたUMAです。
1880年の夏、コニー・アイランドのビーチは例年通り、何百人ものレジャー客で溢れかえっていました。
そんな衆目の中、突如ビーチの上空に現れたのがコニー・アイランド・モンスターです。
地上から数百フィート上空を飛翔していたということなので、これを200~300フィートと考えると約60~90メートル上空ということになります。
コニー・アイランド・モンスターの翼はコウモリに似ており、脚はカエルに似ていたといい、そのことからエアボーン・フロッグマン (「空飛ぶカエル男」, Airborne frogman) とも呼ばれます。
暫くコニー・アイランド上空を旋回するとこの生物はどこかへ飛び去ってしまい、コニー・アイランドに二度と姿を現すことはありませんでした。
これはある意味「空飛ぶカエル」、ウェールズの神話に登場するサムヒギン・ア・ドゥル (Llamhigyn Y Dwr) ことウォーター・リーパー (Water leaper) と似ているともいえます。
但しエアボーン・フロッグではなくエアボーン・フロッグマンであり、身体が人間的であることが示唆され、むしろバッツカッチ等のフライング・ヒューマノイドに近いかもしれません。
さてこの生物はなんでしょう?
既知生物であれば多くのフライング・ヒューマノイドの正体として挙げられるオオコウモリ一択といった感じです。
アメリカにはオオコウモリは棲息していませんがペットや動物園からの脱走、また稀に海外からの船舶に引っ付いてアクシデントで来訪することもあるらしく、コニー・アイランドが海沿いであることからもあり得ない話ではありません。
ただこの時に限っては何百人という人々が同時に目撃していること、地上から100メートル以下という低空で目撃していることからオオコウモリ (もしくは見慣れない巨鳥) を「空飛ぶカエル人間」と誤認するものなのか?という疑問は残ります。
言うほどはっきり確認できなかった場合であれば集団ヒステリー的な要因で「空飛ぶカエル人間」に見えた可能性はあるかもしれません。
これはシチュエーションを考えると誤認候補を挙げるのはなかなか困難であり、実際に人間であった可能性も示唆されています。
例えばカエル人間のコスチュームを身に纏い、コウモリの翼を彷彿とさせるパラグライダー的なものに乗って上空を旋回した、というのであれば不可能ではありません。
この時代にそんなことができたかどうかは分かりませんけどね。
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