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2024年12月25日水曜日

地下洗濯室の巨大海老 ~ シュリンピー


■地下洗濯室の巨大海老 ~ シュリンピー

アメリカ、ワシントン州ブレマートン (Bremerton) のデニー・ストリート沿いにあるアパートに住む女性、バージニア・ステープルズ (Virginia Staples) さん。

彼女のアパートの地下には洗濯室があり、老朽化のため壁には大きな穴が開いていました。

この大きな穴からは水が漏れ出ていたといわれています。

すぐ近くにはピュージェット湾があることから、この穴は海と繋がっており漏れ出ている水は配管からの水漏れではなく海水ではないかと疑われていました。

ある日のこと、ステープルズさんが地下で洗濯物を干しているとき誰かに見つめられているような感覚に襲われたといいます。

彼女が遺した1948年の奇妙な電話記録は半世紀近くも経った1990年代、超常現象系の雑誌、ストレンジ・マガジンで掘り起こされました。

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「とても怖かったわ、今でもその恐怖が蘇ってくるの。一歩たりとも動けなかった。地下室の巨大な穴にそいつが立っていたんだもの。

そいつと似たものを敢えて例えるならエビね。

きっと誰も信じてくれないだろうけど、このことが真実だということは神に誓うわ」

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ステープルズさんが見たのは身長1.5メートル、明るいオレンジ色をした見たこともない怪物でした。

それはクモに似た何本もの細い脚と長い触角を備えており上記の通りエビに似ていたと証言しています。

この怪物は「洗濯室の巨大海老 (Giant Shrimp in the Laundry Room)」、通称「シュリンピー (Shrimpy)」と呼ばれます。

彼女はこの怪物騒ぎでこのアパートを離れました。

数年後、彼女がブレマートンに戻った時にはピュージェット湾海軍造船所の拡張に伴い既にアパートは取り壊されていたといいます。

さてシュリンピーの正体は?

そもそもバージニア・ステープルズなる人物は実在するのか?という疑問が生じますが、この目撃事件を追うと意外なことに実在する人物であることが分かりました。

彼女はシュリンピー目撃当時、既に高齢であったため、メディアは彼女本人ではなく、何か手がかりを知っているであろう彼女の子孫を探したところ同州シアトルに住む女性 (娘か孫) に辿り着くことに成功したのです。

しかし残念なことに彼女はすでにその場を引き払っており、その後の消息を掴むことができずシュリンピーのそれ以上詳しい情報を得ることはできませんでした。

シュリンピーの話は本当だったかもしれませんし、作り話だったかもしれません、作り話ではないにしても幻覚的なものだったかもしれません。

ブレマートンが港湾都市であることは事実ですが、ステープルズさんのアパートがあったとされるデニーストリート沿いは海からは少し距離があり、仮にシュリンピーが港に住む海洋生物だったとしても地下の配管を通ってやってくるのはそれほど簡単ではなかったと推測されています。

とはいえ、突拍子もない生物の目撃談とはいえ、それを目撃したのが実在した人物であったことは興味深いことではないでしょうか。

1 件のコメント:

  1. 地下室でエビっぽいとなると特大カマドウマに違いあるめえ

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