■超激レアUMA、水と煙を噴き上げる水棲獣 ~ 神農架林区長潭の怪物 (チャンタンの怪物)
中国、湖北省神農架林区 (しんのうかりんく) の長潭 (ちゃんたん) には巨大な水棲獣が棲息しているといわれています。
目撃が多発したのは1980年代であり、合計6度、最低でも30人以上が目撃したといわれています。
最も古い記録は1985年7月、紫烏頭村の住民、田世海さんが長潭を通りかかると数匹のヒキガエルに似た生物が空に向かって水を噴き上げていたといいます。
吹き上げられた水の高さは30センチから1メートルぐらい、水を噴き上げた後に緑色の煙も吹いたといいます。
翌年7月には大陵村の周正熙さんが数個の渦巻く水流を目撃、するとそこから水柱が60センチほど吹き上がりました。
やがて渦巻く水流の中から生物の頭部が現れたといい、彼は驚いてその生物に向かって石を拾い投げつけましたが当たらなかったようです。
そして翌月も毛爾関村の張昭光さんにより池から煙が上がるのが目撃され、その煙の上がった水面のすぐ下に巨大な生物の目と思われるものが確認されています。
初めの目撃から毎年夏場 (6~8月) になるとこの生物は目撃されていましたが、1990年代になるとその目撃はぴたりと止み、現在に至っています。
目撃情報から水棲獣の体長は2~3メートル、水や煙を噴き上げる点では目撃に若干ばらつきがありますが、その生物の頭部がヒキガエルに似ているという特徴は共通しています。
ただ頭部こそヒキガエルに似ているものの、体全体を見た目撃情報のすべてに尾が確認されています。
正体は一体何だったのか?
水棲UMAがザラに5メートル、10メートルあることを考慮すれば2~3メートルという体長はとても現実味がありますが、いかんせんヒキガエルとなると随分とハードルが上がります。
とはいえ、UMAの目撃は大抵驚いて実際よりも大きく感じてしまうものなので、誇張されていると考え、その半分1~1.5メートルと考えてみてはどうでしょう?
その大きさでも西アフリカに生息する世界最大のカエル、ゴライアスガエル (Conraua goliath) を凌駕しており、そもそも尾が確認されていることから両生綱無尾目であるカエルの仲間と考えるのはちょっと難しいでしょう。
ですが、好都合なことに目撃されているのが中国です。
(チュウゴクオオサンショウウオ)
(image credit: Wikicommons)
中国であればチュウゴクオオサンショウウオ (Andrias davidianus) が棲息しており大きさ的にも目撃情報と大差ありません。
まあ水や煙を噴き上げるとは思えませんが「頭部の特徴的には」チュウゴクオオサンショウウオは筆頭候補でしょう。
ただ現実問題としてチュウゴクオオサンショウウオは絶滅寸前であり、また池のど真ん中で浮いているという不自然な行動から可能性は限りなく低いと考えられています。
そこで両生類に代わって有力視されているのが中国 (やロシア) の水棲UMAの正体として定番のアムールイトウ (Hucho taimen) です。
公式記録では最大6フィート (約1.8メートル) ですが、非公式なものでは7フィート (約2.1メートル) 超えであり大きさ的には十分、しかも長潭でも捕獲された実績があるようです。
水柱は巨魚の水面近くでの動きによる水跳ね、煙はメタリックに光った体に太陽光が反射したのを見間違えたもの (または水面間際の霧に反射したと考えることも出来るかもしれません)、というのがアムールイトウ説を推す派の考えです。
確かに体幅のある巨魚を真正面から見ると吻の出っ張りがあまり目立たなくなり両生類のように見えなくもないことから十分あり得そうですね。
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ウーナン・トード(ウーハン・トード)も中国のカエルのUMAですけど、なにか関係しているんでしょうかね?やっぱりオオサンショウウオがいることでそういうUMAが目撃されやすいのでしょうか
返信削除すいませんが中国語には読みをふっていただきたいです
返信削除中国語には読みをふっていただきたいです。
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