■人間も家畜も食い尽くす ~ コドゥモドゥモ
今回は南アフリカ共和国のUMA、コドゥモドゥモ (Khodumodumo)。
おそらくカマッパ (Kamappa) や カニャパ (Khanyapa)、また綴りが若干違うだけで響きが似ているコルモルモ (Kholumolumo) 等もその性質から全て同一の生物を指していると思われます。
未確認動物学者ベルナール・ユーヴェルマンス (Bernard Heuvelmans) 博士は東アフリカで目撃されるUMA、ナンディ・ベアとも同一との見解ですが、東アフリカのケニヤ共和国と南アフリカ共和国では地理的にも離れており別種と考えた方が自然な気がします。
不思議な響きを持つこの生物の名前ですが、この名前の意味はアフリカの未知生物によくある複数の解釈があります。
「大口を開けた茂みの怪物」というものからソト語で「巨大なノイズ」、ズールー語だと「激しい雷雨」といった感じです。
コドゥモドゥモは元々は先住民族に伝わる神話上の生物で、それ自体、いかにも民間伝承的な存在です。
巨大な円形の口を持ち、複数の舌で獲物を攻撃します。
目につく生物、それが人間であろうと家畜、野生動物であろうと飲み込んでしまい、食べるほどにその体を大きくしていくといわれています。
とてもこの生物が伝えられる性質そのままで存在するとは思えませんが、にも関わらず1930年代にコドゥモドゥモが目撃されたといいます。
村が幾度も襲撃され、家畜が襲われ連れ去られたといいます。
2メートルもあるフェンスを獲物を咥えたまま乗り越えるのが目撃されたり、コドゥモドゥモの爪痕といわれるものが発見されたりしました。
しかしコドゥモドゥモは夜行性でありはっきりと目撃されたことはありませんでした。
この時目撃されたコドゥモドゥモはは神話上のコドゥモドゥモとは分けて考えた方がよさそうです。
目撃されたのはあくまで未知の野生動物であり、コドゥモドゥモの巨大な円形の口、複数の舌が確認されたわけではありません。
神出鬼没で非常に獰猛な生物であったため、適切な呼び名もなかったことから神話上の「コドゥモドゥモ」の名前で呼んだのでしょう。
その正体はフェンスを上るといった身軽な行動から、(神秘性は薄れてしまいますが) 大型のネコ科動物である可能性が高そうに感じます。
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イラストの化け物めっちゃ怖いですね。
返信削除こんなのが、目の前に出て来たらびっくりして腰抜かしちゃいますね。