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2024年9月15日日曜日

ソマリアで死者も出したという、血に飢えた野獣 ~ ヘンティフィア


■ソマリアで死者も出したという、血に飢えた野獣 ~ ヘンティフィア

今回はヘンティフィアです。

東アフリカの東端に位置するソマリア連邦共和国。

長らく続く内戦による政情不安で知られていますが、1997年12月、ソマリアの最も北東にあるバリ州 (Bari) で謎の人喰い野獣が目撃されました。

現地の人々はこの怪物をヘンティフィアと名付けたそうです。

― 情報の希少性 ―


ヘンティフィアの正式なスペルは不明です。海外の資料を探しても情報がほとんどなく、日本のUMA本にのみ登場する事例です。

こうした海外ではほぼ知られていないUMAは少なくなく、「スクリュー尾のガー助」「黒海の大海蛇」「テキサスのサンドドラゴン」「チェルノブイリのマンモスチキン」「香港のカイ・クワイ」などがあります。

しかし、日本のUMA研究者である天野ミチヒロ氏は、ヘンティフィアはワイドショーなどでも報じられたと著書で述べており、情報源が全くないわけではありません。

― 目撃と被害 ―


ヘンティフィアが目撃された期間はわずか2週間ほど。

その間に6人が食い殺され、8人が負傷したと伝えられます。

目撃者によると、その姿は尾が白い痩せたオオカミに似ていたとのことです。

この事件は、エジプトで1996年10月に起きた謎のイヌ科系UMA、サラワの連続殺傷事件に似ています。

サラワは半年で4人が死亡、61人が負傷しており、正体は野犬であった可能性が高いとされます。

悪天候によって野犬が一地域に集中したことで、複数の「犯人」が1匹の「サラワ」として伝承に集約された可能性も指摘されています。

― ヘンティフィアの正体 ―


ヘンティフィアについては情報が少なすぎて、断定することは困難です。

目撃者はその姿を「尾が白い痩せたオオカミ」と形容していますが、体毛は泥や血で汚れ、目には異常な光を宿していたとも言われます。

飢えて理性を失った野犬、もしくは狂犬病にかかった個体の可能性は考えられますが、それだけでは説明しきれない不可解さがあります。

一部の証言では、目撃されたヘンティフィアは他の犬やオオカミの群れから単独で行動しており、人間の意識を逸らすように静かに距離を詰める様子があったといいます。

その存在感は単なる野生動物とは異なり、まるで狩りの対象を心理的に追い詰めるような、異様な「意志」を感じさせました。

また、目撃者の中には、ヘンティフィアの姿を見た瞬間に極度の恐怖で動けなくなった者もおり、これは単なる物理的威圧ではなく、UMAとしての精神的な力を伴う存在であることを示唆しています。

こうした特徴から、飢えや病気で凶暴化した個体だけでは説明できない「異常性」が、ヘンティフィア伝承の核になっていると考えられます。

― 生息域の動物 ―


(シマハイエナ)
(image credit : Wikicommons)

その正体として、生息域から純血種としてアフリカンゴールデンウルフ (Canis anthus) や、ヨコスジジャッカル (Lupulella adustus) ・セグロジャッカル (Lupulella mesomelas) といったジャッカル類、ブチハイエナナ (Crocuta crocuta)、シマハイエナ (Hyaena hyaena) らハイエナ類を候補に挙げておきましょう。

ところで狼男のことを英語でウェアウルフ (Werewolf) と呼びますが、東アフリカには狼男のハイエナ版、ウェアハイエナ (Werehyena)、つまりハイエナ男の伝承があります。

今回の舞台であるソマリアには、コリ・イスマリス (Qori Ismaris) という固有のハイエナ男が民間伝承として存在しており、ヘンティフィアと多少なりとも関係がある可能性があります。

UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


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2 件のコメント:

  1. 調べたら、1997年のソマリアでは10月あたりから大雨で洪水が起き、11月に「野生動物が洪水地域で地元住民を襲った」と報道されていました。ちょうど時期や被害者数がぴったりの記述はなかったのですが、この辺何か関係がありそうに感じます。

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    1. コメントありがとうございます。
      わざわざ調べていただいたのですね。日本でもニュースになったほどですからおそらく大きな事故・事件・災害だったと思われるので確かに関係ありそうですね。
      ご情報ありがとうございます。

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