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2025年6月10日火曜日

第二次大戦中に目撃が相次いだという謎の野獣 ~ グラワックス


■第二次大戦中に目撃が相次いだという ~ グラワックス

今回はグラワックス (Glawackus)、フィアサム・クリッター (Fearsome critters) のひとつです。

フィアサム・クリッターは何度も紹介していますが、基本はかなり民間伝承の傾向が強く、実在する生物というよりは日本でいう妖怪に近い存在です。

そんなフィアサム・クリッターたちですが、グラワックスは目撃も報告されている稀有な存在です。

それではグラワックスを見ていきましょう。

グラワックスはアメリカ、主にコネチカット州グラストンベリー (Glastonbury) に伝わる生物で、その姿は大きく分けて2パターンあり、ひとつが伝統的なグラワックス像でクマ、ヒョウ、ライオンのハイブリッド、もうひとつが新興勢力のイヌとネコのハイブリッドタイプです。

イヌとネコのハイブリッドは体の前半分がネコで後ろ半分がイヌ、またはその逆といったものです。(半猫半犬 / 半犬半猫)

また、更にややこしいことに鳴き声はハイエナと、どんだけハイブリッドすればいいんだという感じのUMAです。

ただ、ここに出てきた動物たちは全て食肉目 (ネコ目) なのでグラワックスは未知の食肉目のUMA、と軽~く考えれば逆にスッキリするかもしれません。

さてグラワックスがフィアサム・クリッターということは冒頭に書きましたが、フィアサム・クリッターは大抵の場合、とても通常の生物では持ちえないようなパラノーマルな特徴を有しています。(それゆえに民間伝承上の動物なんですけどね)

グラワックスの場合、それは目をもっているにもかかわらず盲目であるということ。

しかも人間はこの何も見ることのできないグラワックスの目を決して見てはいけないといいます。

なぜなら、その目を見たものは全ての記憶を消されてしまうからです。

では目が見えないグラワックス自身はどうやって生きているのか?

これは問題ないといわれ、臭覚と聴覚 (おそらくエコロケーション) が優れていることにより全く不自由することはありません。

ま、この「目」のくだりはいかにもフィアサム・クリッター、という感じではありますが、複数動物のキメラ系ではあるものの見た目のパラノーマル感は決して高くなく、能力を無視すれば実在してもおかしくはありません。

そして実際に第二次大戦中 (1939年9月 ~ 1945年8月) に目撃が頻発したといわれています。

グラワックスが初めて人間の前に現れたのは1939年1月13日。

夜な夜な現れるその生物は燃えるような赤い目をもつ巨大なネコに似ていました。

不気味な鳴き声を発し、家畜やペットを襲っては姿をくらます神出鬼没な存在だったといいます。

あまりに目撃が多いために警察による捜索も行われたようです。(但しこれは単に危険な野生動物の駆除的な意味合いだったと思われます)

大戦中の最中ということもあり、過度のストレスで集団ヒステリーにより生み出された産物だった可能性もありますが、実際になにかしらの (既知・未知にかからわず) 大型の野生動物が実際に彷徨っていたのかもしれません。

最もあり得そうな既知動物はボブキャット (Lynx rufus)、また当時はコネチカット州にもおそらくピューマの亜種、イースタン・クーガー (Puma concolor couguar) が生き残っていたと思われるためこの2種をグラワックスの候補に挙げておきましょうか。(イースタン・クーガーは現在絶滅)




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