このブログを検索

2025年6月11日水曜日

存在しない建て替え前の病院に連れていかれた男性


■存在しない建て替え前の病院に連れていかれた男性

今回はグリッチ・イン・ザ・マトリックス。

まあグリッチ系でも多いエレベーターものですが、コメント欄なんかを読むと、こうやって人は (異次元とかに) 消失してしまうものなのかなぁ?なんてのも散見されます。

-----

2021年、当時41歳の私は敗血症でイングランド北西部 (マージ―サイド州) のウィンストン病院に入院していました。

検査の結果、MSSA (メチシリン耐性黄色ブドウ球菌) 感染症と心内膜炎の心臓感染症であることが判明しました。

抗生物質を投与し、効果が表れるまで6週間に及ぶ入院となりました。

幸運なことに病気は完治しましたが、入院中に説明不能のとても不可解な体験をしました。

私の入院したウィンストン病院は長い歴史を持ちます。

2010年に建て替えられるまで、まるで19世紀の建造物のような外観をしていました。(注:実際に1843年に建設)

その建物は取り壊され、新しく病院は建設されました。

新しく建てられた病院は現代的な雰囲気を醸し出し、今までの建物とは全く異なる外観をしています。

(建て替えられたウィンストン病院)
(image credit: Wikicommons)

私は入院している間、ちょっとしたルーティーンを行っていました。

病室を出てエレベーターで1階まで降り、建物の外でタバコを吸って、そしてまた同じ道を辿って戻る、というシンプルなものです。

夜間はとても静かでしたが、特に気になるほどでもありませんでした。

しかしある夜を境にそれが一変してしまったのです。

その夜も私はいつものルーティーンに従い、タバコ休憩を終えると部屋へ戻るためにエレベーターに乗り込みました。

自室のあるフロアのボタンを押しましたが、エレベーターは下り始めました。

ただの誤作動だと思い、エレベーターが停まったらもう一度ボタンを押し直そうと思いました。

しかし、エレベーターが停まりドアが開くと、なにかがおかしいと感じました。

目の前の廊下が私が慣れ親しんだ病院のものと明らかに違うのです。

とても暗く、空虚で、とにかくなにかがおかしい。

壁は古びており、建設されて何十年も経っているかのようで、自分以外に誰もいませんでした。

なぜか、、、なぜかは分かりませんが、外に出てはいけない、という直感が働いているにもかかわらず、私はエレベーターを出てそのフロアを探索したい、という衝動に駆られました。

外に出ると左手に「救急外来」と書かれた札がありました。

意味が分かりません、救急外来は本来、私の入院している部屋の上のフロアにあるからです。

私は先へ先へと進みましたが、進むほどに空気が重く感じられ、そしてそのフロアは完璧な静寂に包まれているのに気付きました。

病室内のベッドが目に入りました。

ベッドは古い金属フレームで出来ており、薄く青いマットレスが敷かれていて、とても現代の病院のものとは思えず、昔の病院で見られるタイプのもののようでした。

進むほどに暗くなり、そして誰かに監視されているような感覚に襲われました。

私は突如我に返ると、パニックになり急いで踵を返しエレベーターホールまで走って戻りました。

エレベーターに乗り込み、私の部屋のあるフロアのボタンを押すと、今度はエレベーターは無事に上昇し、いつものフロアへと私を運んでくれました。

その件以来、私はできる限りそのエレベーターの使用を避けました。

あの時の体験を考えずにいられませんでしたが、それは私が極度に疲れていたせいか、それとも私の知らない一画がこの病院にはあるのかもしれない、と自分に言い聞かせました。

それから1週間後、深夜にそのエレベーターを使う必要がありました。

とても躊躇 (ためら) われましたが、エレベーターのボタンを押しエレベーターが到着するのを待ちました。


エレベーターが到着し、乗り込んだ私は心底震え上がりました。

扉の上部にフロアの数字が並ぶ代わりに、そこには「X」と表示されているのです。

私は急いでエレベーターから出ました。

単に故障していただけかもしれませんし、それともそれは何らかのエラーコードが表示されているだけで、エレベーターの標準的仕様だったのかもしれませんが、それが何かを知りたいとすら思いませんでした。

退院して何年も経っていますが、この一連の出来事をどう捉えればいいのか全く分かりません。

タイムスリップしたとか、そういった話を聞くことがありますが、それが自分の身にも起きたのか、というとそれも分かりません。

ただ、あれはとても奇妙で不気味な体験でしたし、決して忘れられない出来事であったことだけは確かです。

-----

病院は建て替えられましたが、地下はそのまま手つかずのまま残されていたのでしょうか?

エレベーターの表示灯はものによってはデジタル文字で「X」も表示できるタイプもあるので、エラーコードだったのかもしれません。

ただ実際にその病院のエレベーターの表示灯を見てみないと判断できませんね。

(参照サイト)
reddit / JFedzor






1 件のコメント:

  1. 案外別方向の扉が開いただけだったりしてねw

    去年、私が胆石の除去手術のために入院していた病院では
    エレベーターの奥側もなってて
    手術室に向かう時はそっち側からエレベーターを降りました

    スタッフ限定でしか通れないのでしょうけど
    え?そっちが開くの!?とびっくりしました

    返信削除