■サイナブホール湖の怪物 ~ シーラッハ・ウィスゲ
今回はカイ・クワイと並び、日本のUMA本「驚異の未知動物コレクション (新博物学研究所)」でしか見たことのなかったUMA、シーラッハ・ウィスゲ。
同書によればシーラッハ・ウィスゲは1941年、スコットランドのマシイント湖で目撃されたUMAで、動物学者ノーマン・モリソン博士によって世に広められたといいます。
ボートをひっくり返したような背中を見せながら湖面を泳ぐといい、その姿はペイステ (水馬) に似ており、シーラッハ・ウィスゲという呼び名も「水の子馬」を意味するといいます。
シーラッハ・ウィスゲもマシイント湖もスペルが不明、ノーマン・モリソン氏も知らない人物でありお手上げ状態です。
またも日本のUMA本限定のUMA?
旧サイト (UMAファン ~ 未確認動物) では取り上げたものの、長らく正体不明すぎて記事にしていませんでしたがやっとヒントを掴めました。
まずはノーマン・モリソン (Norman Morrison) 博士。
スコットランド人の動物学者に同名の人物 (1869-1949) がいるためおそらく彼で間違いないでしょう。
モリソン氏は未確認動物学者ではなく正真正銘の動物学者・爬虫類学者であり元警察官でもあります。(というか警察官が本職)
勤務中の度重なる飲酒で警察をクビ (その後復帰) になるという破天荒な人物だったようです。(笑)
さて、モリソン氏は実在する動物学者ということが分かりましたがシーラッハ・ウィスゲとマシイント湖のスペルがスコットランド語ということで想像すらできず検索できません。
が、なんとか探し当てました、"Searrach Uisge" に違いありません。
この怪物が棲息するのはスコットランドのルイス島にあるサイナブホール湖 (Loch Suainaval)。
残念ながらマシイント湖の情報は得られませんでしたが知りたいのはUMAの方なので取り敢えず、サイナブホール湖の怪物、シーラッハ・ウィスゲということにしておきましょう。
体長は40フィート (約12メートル) 前後、ウナギのように細長い体をしており、レイク・サーペントのようです。
UMA本では水棲の馬、ペイステに似ているということですが、ちょっと趣が違うようです。
北アイルランド、スコットランドには「ウマウナギ」と総称される巨大なウナギのUMAの伝説が多く、シーラッハ・ウィスゲもその一種と考えてもいいかもしれません。
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