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2024年10月9日水曜日

テリジノサウルスがパプアに現れるらしい ~ カイアイムヌ

■テリジノサウルスがパプアに現れるらしい ~ カイアイムヌ

ティラノサウルス (Tyrannosaurus) やスピノサウルス (Spinosaurus)、ヴェロキラプトル (Velociraptor) 等、一般層にも知名度が高く人気のある恐竜も多い獣脚類。

獣脚類には獰猛な肉食獣 (と考えられているもの) が多く、映画やアニメでもとても映えます。

上記に挙げた中で、スピノサウルスはティラノサウルスと同等の体格に背中には大きな「帆」、魚食性で半水棲と獣脚類の中では変わり種ですが、獣脚類の中で変わり種といえばテリジノサウルス (Therizinosaurus) を引けを取りません。

テリジノサウルスは体長10メートル、体高5メートル、体重5トンに達した巨大な獣脚類で、なんといってもトレードマークは不釣り合いなほど大きい前肢の大きなカギ爪です。

前肢の長さは2.4メートル、カギ爪だけで76センチもありました。

化石は前肢と肋骨や後肢の一部しか発見されておらず、その全体像は長い間不明でしたが、1993年にほぼ完全な状態で発見された同じテリジノサウルスの仲間でより小型のアラシャサウルス (Alxasaurus) を参考に復元されています。

(テリジノサウルス)
(image credit by Wikicommons)

肉食獣の多い獣脚類です、この剣のような爪を振りかざし、どれだけの恐怖を森の動物たちに与えていたことか、、、

、、、といいたいところですが、おそらくかなり鈍重であり、植物食 (もしくは魚食性) の平和な恐竜だったと考えられています。

とはいえ、巨大な爪です、なんらかの攻撃や防御で役に立ったはず、と信じたいものの現時点ではその証拠はなく、シミュレーションによればこの湾曲した長い爪は引っ掻きや突き刺しといった用途にはあまり向かなかったという結果が出ています。

さて、今回はカイアイムヌ (Kaiaimunu)、テリジノサウルスを彷彿とさせるUMAといわれています。

目撃されるのはパプアニューギニアのアンバンギ島 (Ambungi Island) とアラゲ島 (Alage Island)。

とっても小さな島です。

目撃されたカイアイムヌの体長は10メートルを超、体はワラビーに似たシルエットをしており体色は艶のあるブラウン、長い首の先端にはカメに似た小さな頭部を持っていました。

そしてテリジノサウルスに似ているといわれたのは、二足歩行し、もちろん大きな爪を備えた前肢を持っていたからです。

つまり簡単に表現すると「前足に大きな爪を持つ巨大なカンガルー」といった感じですね。

しかし目撃者によれば哺乳類的ではなく爬虫類的であったといい (おそらく頭部のシルエットから判断)、そのことからテリジノサウルスが候補に上がったというわけです。

テリジノサウルスに似たUMAはカイアイムヌのみであり、唯一無二のUMAといえますね。


その巨体からくる圧迫感はあるものの、動きは至ってスローモー、暫くの間植物を食べ続けていたといいいます。

小さな島なんだから島中探せば簡単に見つかるのでは?

ところがところがどうもカイアイムヌ、半水棲 (海棲) のようで、上記の目撃の際にも十分食べると海の中へと消えていったといいます。

なので島の中だけ探しても見つからない可能性があるんですね。

しかしまぁ、まるで目撃者が (現在考えられている) テリジノサウルスの生態を知っていたかのような一致性 (10メートル超の体長、動きが遅い、植物食、前肢の爪が長い) は少々驚きです。

さて恐竜生存説は本当はロマンがあって推したいのですが現実的に厳しすぎるため、長時間にわたって二足歩行できることからも哺乳類と考えた方が可能性は高そうです。

頭部がカメに似ている、というのも海生哺乳類は当然ですが水が入らないよう耳は小さく、孔 (あな) だけになっているものも少なくないことからむしろ好材料です。

誤認する可能性としてはアザラシ等の鰭脚類 (ききゃくるい) がよく、特に体の大きいゾウアザラシ (キタゾウアザラシ・ミナミゾウアザラシ) なんかはポイント高いですが生息域から大きく離れるので迷ってもパプアニューギニアつ到着することはあり得るのかどうか。

あとはUMA的に突飛なものとして「海棲の巨大カンガルー」を挙げておきましょうか。

目撃され始めたのは1990年以降、9人の目撃があり今後に期待しましょう。









1 件のコメント:

  1. 恐竜ルネサンス以後で恐竜のイメージはすでに現在に近いはずだし、テリジノサウルスも植物食以外は目撃当時から知られてたはずなので、最初から創作なのかなぁ…

    実際に目撃があったと考えると、やはり「大型の爪を持つ」と「海に消えた」というのは割と気になるところではありますね。水中に進出した生き物にあまり爪を発達させた生き物は思い当たらないです。植物食ではないですが、この二つの特徴を備えているのはスピノサウルス科くらいなような。

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