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2024年10月10日木曜日

5人の失踪事件に関与する ~ ベニントン・モンスター


■5人の失踪事件に関与する ~ ベニントン・モンスター

アメリカ、バーモント州ベニントン (Bennington) で、1945年から1950年の間に5人が謎の失踪を遂げました。

現在に至るまで彼らは発見されておらず、彼らが失踪したグラステンベリー山 (Glastenbury Mountain) 周辺の地域をベニントン・トライアングル (Bennington Triangle) と呼びます。

1945年11月12日の74歳のミディ・リバーズ (Middie Rivers) 氏を皮切りに、1946年12月1日、18歳のポーラ・ジーン・ウェルデン (Paula Jean Welden) という少女、1949年12月1日、退役軍人のジェームズ・E. テッドフォード (James E. Tedford) 氏、1950年10月12日には8歳のポール・ジェプソン (Paul Jepson) という男の子、それから僅か16日後の10月28日に53歳のフリーダ・ランガー (Frieda Langer) 氏が次々と失踪しました。

日本であれば「神隠し」と大騒ぎになることでしょう。

失踪はすべて10月12日~12月月1日という秋~冬にかけての僅か2か月余りの短い期間に集中しており、ウェルデンさんとテッドフォード氏は奇しくも12月1日に失踪しています。

5人とも遺体はおろか、全く痕跡を残さずに失踪してしまっているのが特徴です。

この事件 (事故) 自体はすべて真実であり、UMAが出てくるのは不謹慎な感じではありますが、ベニントン・トライアングル地帯では飛翔系の謎の生物が目撃されることから、この生物と5人の失踪を関連付けて話されるようになりました。

その謎の生物はそのままベニントン・モンスター (Bennington Monster) と呼ばれます。

ビッグフットのような獣人であるといったものもありますが、前述の通り飛翔系のUMAと考えられており、体高5~7フィート (約1.5~2.1メートル)、爬虫類的 (特にヘビ) な頭部を持つネコ科動物、しかも有翼、というかなり奇妙な姿をしています。

敢えて似たものを挙げるならグリフォンに似ているかもしれません。

四肢動物の背中に翼がある、というのはちょっと厳しく、おそらく特に大きな個体の猛禽類を誤認したものが含まているのではないかと思います。

翼を無視して大型ネコ科動物で考えた場合、北米大陸ならやはりピューマ (Puma concolor) でしょう。

かつてアメリカ東部にもピューマは棲息していましたが現在は絶滅してしまったと考えられています。

では全く可能性がないか?というとそうでもなく、迷いピューマがバーモント州にも現れることは時折あるといい、現在の生息地から大きく外れていることからも目撃された場合はUMAとして認識される可能性はあります。

一番ありそうなのは巨大なハクトウワシ (Haliaeetus leucocephalus) と迷いピューマの別々の目撃がミックスされて翼をもつ四肢動物、ベニントン・モンスターが誕生した線でしょうか。

いずれにしてもベニントン・モンスターが実在するかどうかは別として、5人の失踪事件の際に襲っているところを目撃されたわけでもないため、事件とUMAは別物と考えた方がよさそうです。










1 件のコメント:

  1. バーモント州…グリフォン…まさか…オーフルくん?!

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