■オーストラリアで目撃された謎の生物 ~ クイーンズランド・クリーチャー
redditに投稿されていた謎の動物の目撃証言。
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オーストラリアでバックパッカーをしていたときのことです。
その当時、わたしはクイーンズランド州のタリー (Tully) という町の、とあるバナナ農園で働いてました。
わたしはキャンプ場に住んでおり、その日、友人たちとバーベキューをしていました、確か午後7~8時ごろのことだったと思います。
友人たちはテーブルにつき談笑している間、わたしは肉やソーセージをせわしなくひっくり返していたその時です、後ろの方でカサカサと微かに葉が擦れるような音が耳に入りました。
振り返るとそこにはマーモットに似た、小柄で毛むくじゃらの生き物が後肢二本で立っていたんです。
ウサギのような大きな耳をしておりゾウのような長い鼻をして、顔の半分を占めるほどの大きな目をしていました。
その生物と目が合いお互いに見つめ合いましたが、全く恐怖を感じるような生物ではありませんでした、身長は40センチほどでとても可愛らしかったからです。
友人たちにこの生物を見せてあげようと一瞬目を離し、再び振り返るとその生物の姿はありませんでした。
わたしは周囲の茂みを探してみましたが見つけることはできませんでした。
その後ネットで調べてみたのですが現在までその生物を特定することができていません。
この目撃は今から12年前 (2012年) の話です。
もっともその生物に似ているのはツチブタですが、ツチブタよりもはるかに目の大きい生物で、おそらくは夜行性の生物です。
鼻は吻 (尖った鼻先) というよりはゾウの鼻といった方がしっくりきます。
それにツチブタよりもはるかに小柄で齧歯類か有袋類かもしれません。
もしかすると既知生物の幼体だったのかもしれないと考えましたが、やはり同じような生物を今まで見たことはありません。
誰か分かりますか?
手掛かりになるようであれば目撃スケッチを投稿します。
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とても詳しい目撃情報で興味深いものですがパラノーマル感が低い (?) ためか、スレッドはあまり盛り上がらず特定されずに終わってしまっています。
やはりUMAはある程度、化け物感がないとダメなんですかね。(笑)
(ツチブタ)
(image credit: Wikicommons)
目撃者さんが最もその謎の生物に似ていると語るツチブタ (Orycteropus afer) はアフリカに広く分布する珍獣で、ツチブタ一種からなるツチブタ目 (管歯目, かんしもく) の生物です。
英名をアードヴァーク (Aardvark) といい、これはアフリカーンス語で「土の豚 (ground pig)」を意味し、和名はこれの直訳でしょう。
ちなみにアードヴァークの正しい発音は「アートファーク」だそうです。
大きな耳と長い吻を持ち、目撃者さんがまさにいうような姿をしていますがオーストラリアで野生化している可能性がほぼ無いことと、なによりも尾を含めると最大2メートル超、100キロを超すほどにもなり、二足立ちもできません。
というわけでツチブタの可能性はまずないでしょう。
(ミミナガバンディクート)
(image credit: Wikicommons)
目撃者さんは否定していますが、個人的にこの謎の生物の正体はミミナガバンディクート (Macrotis lagotis) の可能性が圧倒的に高いと思っています。
ミミナガバンディクートはオーストラリアやインドネシアに棲息する有袋類で、目撃されたクイーンズランド州にも棲息しています。
ウサギのような大きな耳を持つことから「フクロウサギ」や「ウサギバンディクート」とも呼ばれます。
大きな耳に長い吻、オスの体長は50センチを超え、特徴的には問題なしです。
似たようなところでフクロアリクイ (Myrmecobius fasciatus) なんかもいます。
(コシキハネジネズミ)
(image credit: Wikicommons)
目撃者さんはミミナガバンディクートを否定しているので敢えてもうひとつ候補を挙げるならハネジネズミの最大種、コシキハネジネズミ (Rhynchocyon chrysopygus) でしょうか。
耳が大きくないのが玉に瑕ですがウサギバンディクートよりも相対的に鼻が長く、ハネジネズミの仲間は英語圏ではエレファント・シュルー (「ゾウ (の鼻の) トガリネズミ」Elephant shrew) と呼ばれるようにとても吻が長いのが特徴です。
ハネジネズミは全般的に小柄ですがコシキハネジネズミは最大30センチにもなります。
まあこちらはケニアにしか生息していない上に絶滅危惧種であり、オーストラリアで目撃される可能性は無いに等しいですが、、、
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