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2024年9月22日日曜日

明治時代、愛知県でライオンが捕獲されていた!? ~ 丹羽のライオン


■明治時代、愛知県でライオンが捕獲されていた!? ~ 丹羽のライオン (丹羽の奇獣)

日本のライオン系のUMAといえば「和歌山のライオン」が有名ですが、愛知県丹羽郡 (にわぐん) にも似たような話があるようです。

しかもこちら、目撃されただけの和歌山のライオンとは異なり、なんと捕獲までされているのです。

丹羽のライオンが捕獲されたのは19世紀末の1887年 (明治20年) と大分昔の話です。

UMA研究家の山口敏太郎氏の「日本の未知生物案内」によれば、この生物は「郵便報知新聞 (現在の報知新聞)」の1887年4月7日号に掲載されたようです。

江戸時代とかならまだしも昔といっても明治時代です、捕獲されたものがライオンかそうでないかぐらいは判別できるはずです。

で、実際のところ同紙の記事内でこの生物は「ライオン」とも「ライオンに似ている」といったような記述はなく、単に「謎の奇獣」として扱われていたようです。

個の奇獣の特徴として「頭の毛が乱髪」と表現されていたことにインスパイアされ山口氏が「丹羽のライオン (Niwa lion)」と命名されたようです。

同紙によればその生物は大型犬に似ており、指の数が前肢は4本、後肢が5本、前述の通り頭部の毛は乱髪で鋭い牙を有していたということです。

犬猫共に基本は前肢の指が5本、後肢の指が4本ですが、もしかすると前肢の地面に着かない狼爪 (ろうそう) を数え忘れて4本指と誤って数えたのかもしれません。

いずれにしてもこの内容だけではイヌ科であるかネコ科であるかの判断はつきませんが、大型犬に似ているという記述からイヌ科であった可能性が高いような気がします。

大型犬ほどもあるということで、もしネコ科であればヤマネコ以上の大きさがあるということであり (ヤマネコ自体も本州にはいませんが)、つまりは山口氏が提案するように大型ネコ科動物でありテレポートアニマル (本来の生息地以外で発見される動物のUMA用語) ということになるでしょう。

一方、イヌ科であれば大きさ的には候補がいくらでもいますが、それなら新聞の記事になるとは思えず、少なくとも既知の大型犬であった可能性は格段に低い気がします。

(コモンドール)
(image credit: Wikicommons)

UMA研究家の天野ミチヒロ氏は外国人が持ち込み当時日本では見慣れなかった「長毛種の洋犬」だったのではないかと推測しています。

確かにコモンドールとかを当時の人が見たら犬だか何だか分からないでしょうからね。

いずれにしても新聞の記事内容が「大型犬」に似ている、ということから大型ネコ科動物よりは可能性は高いかもしれません。

但し容姿に対する記述がほとんどないため特定することはほとんど不可能です。

既知生物の誤認候補としては栄養失調や皮膚病により痩せて姿を変えたツキノワグマ (Ursus thibetanus) の若年個体を候補に挙げておきましょう。












2 件のコメント:

  1. ヒチヒロさんじゃなくてミチヒロさんだと思います

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    1. ご指摘ありがとうございます。
      誤字です(笑)直しておきます。
      ありがとうございました。

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