■月に眠るクマムシ
イスラエルの無人月探索機、ベレシート (Beresheet)。
2019年4月、月の軌道に乗ったものの着陸失敗、探索することなくベレシートは月面に墜落してしまいました。
この月探索機に人間の搭乗員はいませんが、あの不死身伝説で有名なクマムシが乗っていました。
クマムシの詳細については過去の記事「不死身伝説は本当か? ~ クマムシ」をご参照ください。
クマムシは生身の状態であれば、それほど頑健な生物ではありません。
しかし、ベレシートに搭乗したクマムシは不死身でしられるクリプトビオシスの状態にありました。
この探査機の墜落にも耐え、特に紫外線の当たらない場所に落ちたクマムシのクリプトビオシスであれば、現在でも月面で休眠状態にあるものと信じられています。
2020年以降、探査機とその搭乗物の残骸を回収する計画があり、月面に散らばったクマムシが地球上で息を吹き返すことが期待されています。
生身の状態で月面にばら撒かれたクマムシがもし息を吹き返せば、不死身伝説はさらに強固になり、クマムシはさらなる脚光を浴びるに違いありません。
(参考サイト)
Live Science
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