■月の氷でオンザロックはいかが？
グレイスラグジャリー社 (GläceLuxury Ice Co) が販売する世界一高価な氷は、１パック３２５ドル、日本円で３万５千円以上になります。
水道水から作った氷と異なり、不純物がなく、１つ１つ手彫りの氷ということでこのようなバカ高い価格設定と同社は説明しています。
１パック５０個入りなので、１個あたりでは７００円といったところです。
スーパーで売っている氷は１パック１００～２００円程度ということを考えると、グレイスラグジャリー社の氷は手が出しづらいですが、１個の値段であればそうでもありません。
ただし、お店で提供する場合、仕入れ値で７００円ということは、その４～５倍は取らないとお店はやっていけませんから、どんなに安い飲み物でもこの氷とセットで注文した場合、１杯４０００円は下らないでしょう。
(グレイスラグジャリー社の３万５千円の氷)
さて、このほどＮＡＳＡは無人探査機バイパー (Viper) を月面に送り込み、月の南極に眠る氷の分布量の調査に着手することを発表しました。
探査機を送り込むのは２０２２年と少し先の話ですが、月面への有人着陸の際にこの氷が飲料水として利用できるか調査する狙いです。
まずは探査機により採取した氷を地球に持ち帰り、飲料水として適しているかどうかを調べなければなりませんが、それが可であった場合、まとまった量の氷を地球に持ち帰る日も遠くはないでしょう。
そうなれば近い将来「月の氷」がお金持ちに向けて販売されるのもそれほどとっぴな話ではありません。
確実にいえることは「１個当たり７００円程度」では到底購入不可だろうということです。
(関連記事)
■ 月面で眠るクマムシ
0 件のコメント:
コメントを投稿