アニメなどで擬人化されたカタツムリは愛嬌たっぷりでかわいいですが、現実世界のカタツムリはそうとは限りません。
特にガーデニングを趣味とする人たちにとっては、手塩にかけて育てた草花を美味しそうにほおばるカタツムリはナメクジと並び、にっくき生物に違いありません。
さて、そんなカタツムリとナメクジですが、ガーデニングの最中にかれらを発見したらあなたはどうするでしょう?
素手で触ることが大いにためらわれるナメクジならいざ知らず、擬人化によりかわいい生物と植えつけられている上、背中にはここを持ってくださいとばかり殻を背負っています。
もちろん、そんなのお構いなしに躊躇なく殺虫剤をかけたり踏んづけたりする人のほうが圧倒的に多勢であると思いますが、踏んづけるのは忍びない、と思う人たちもまた多いのも確かです。
というのも、イギリスで調査したアンケートによれば、「自分の庭で発見したカタツムリを隣家に放り投げた経験がある」と答えた人が22パーセントに及びました。
そう、5人に1人は憎きカタツムリといえど殺すことにためらっていたのです。
「うちの庭のものは食べないでね、かと言ってきみのことを殺すには忍びない。どうか隣家の草花を食べてすくすくと育ってね」
あなたはそう小さくつぶやくと見つけたカタツムリを背中越しにボイッと隣家に放り投げます。
困難は取り除かれました。
少なくともあなたはそう考えます。
しかし、次の日かまたその次の日かもしれませんが、放り投げたカタツムリは必ずあなたの庭に戻ってきます。
ノロマのカタツムリと舐めてかかってはいけません、カタツムリの帰巣本能は65フィート (約20メートル)。
カタツムリは放り投げられたその瞬間から、一歩また一歩、歩みは遅くとも確実にあなたの家の庭に近づいてきます。
そして数日以内にまた対面することになるでしょう。
どうしても帰ってきて欲しくなかったら20メートル以上ぶん投げる必要があります、というのも20メートルを超えるとカタツムリの帰巣本能が著しく低下することが分かったからです。
あれほど軽いカタツムリを20メートル投げるのは困難を極めます。
少なくとも後ろ向きにポイッと放り投げる程度では到底20メートルは不可です。
筋力トレーニング等、不断の努力によって、強靭な筋肉を培い保持しなければなりません。
(参照サイト)
The Telegraph
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