■内モンゴルの湖に棲息する巨大魚 ~ ダライ・ノールの怪物
中国、内モンゴル自治区ヘシグテン旗にある湖、ダライ・ノール (ダライ湖 / ダリノール湖/ ダリ湖 / Dalai Nur)。
内モンゴル自治区の四大湖のひとつに数えられる湖で、表面積237平方キロメートルと広大ですが最大水深13メートル、平均水深は僅か5メートルと浅いのが特徴です。
情報不足で自分で書いていながらあまり当てにならない情報ですがダライ・ノールは塩湖だといい、その塩分濃度は7%以上と海水 (3.4%~) の2倍以上もあり、pHも9.6を超えるアルカリ性だといいます。
また、この地域はとても寒冷で平均気温1.4度、冬場はマイナス20度以下となり11月から4月にかけてほぼ半年の間、厚さ70センチもある氷で表面が閉ざされます。
さて、そんな過酷な環境ながらダライ・ノールには巨大生物が棲息しているという伝説があります、ダライ・ノールの怪物です。
この湖の近くで謎の生物の岩絵が発見されており、この岩絵の生物とダライ・ノールの怪物の関連性を指摘する声もあります。
しかし、その岩絵に描かれている生物が何であれ、四肢動物、おそらく陸棲の哺乳類を描いていると思われることから、個人的には岩絵とダライ・ノールの怪物の関連性は低いように思われます
(撮影されたダライ・ノールの怪物)
(image credit: 手机搜狐网)
さて、そんな伝説の怪物ですがにわかにその存在が注目される事件がありました。
上述した塩分濃度、pHを考えるととても信じ難いのですが、ダライ・ノールにはコイ科を中心に多くの魚が棲息し、漁業も盛んにおこなわれています。(魚が豊富なのは確かなようなので塩分濃度、pHの情報が間違っているのではないかと思われます)
そんな湖で使う漁師たちの魚網は非常に大きく、水を含むとその重さは1トンにも達するといいますが、この網が突如として消えてなくなってしまったのです。
上述した通り、あまり深い湖ではないため、設置していた場所に何らかのアクシデント (この湖の漁師たちはベテランであり、そんな単純なミスはしないと彼らは主張しています) でそのまま沈んでしまった場合、発見するのはそれほど難しいことではなさそうですが、半月の捜査にも関わらずどういうわけか見つからなかったのです。
まあ魚網は非常に高価なものであるため、「盗まれた」と考えるのが理にかなってはいるものの、その大きさ、重さから盗むのも一苦労、少なくとも単独犯では不可能であり、痕跡なく持ち去るのはかなり困難ではないでしょうか。
というわけで、ダライ・ノールに生息する巨大生物が網に引っかかり、そのまま泳ぎ去ったに違いない、と考えられるようになったというわけです。
また、湖で謎の巨大生物が目撃・撮影されることも散発していることからも魚網の件はまた別問題にしても、何らかの巨大生物、おそらく巨大魚ということになるでしょうが、棲息しているのではないか?とその存在に期待がかかっています。
中国・ロシア北方での巨大魚はアムールイトウ (Hucho taimen) がその候補として挙がることが多いですが、この湖にアムールイトウが棲息する、もしくは入り込んでいるのが発見されたという情報は特にありません。
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