■写真撮影にも成功した巨大生物 ~ サリム湖の怪物
今回はサリム湖 (Sayram Lake / 赛里木湖) の怪物。
サリム湖 (サイリム湖 / サイラム湖) は中国の新疆 (しんきょう) ウイグル自治区にあるファンタジーの世界から抜け出たような本当に美しい湖です。
中国ではトップ10に遥か届かない表面積ですが、475平方キロメートルと日本であれば琵琶湖 (670平方キロメートル) に迫る大きな湖です。
(牧歌的な風景 ~ サリム湖)
(image credit: Wikicommons)
2007年6月17日、この湖で巨大な生物が目撃されました。
サリム湖の怪物は100メートルほど沖合に突如現れたといい、体色は白っぽく、ボートをひっくり返したようなシルエットだったといい、おそらく見えていたのは頭部や背中等、巨大生物の体の一部だったと推測されます。
見えている部分だけでおよそ4メートル、全長は10メートルぐらいと推測されました。
怪物の泳いだ軌跡は50メートルに渡って残っていたといいます。
目撃者は手持ちのカメラですぐに怪物を撮影しましたが被写体までの距離が遠かったため、望遠レンズで撮影し直そうとレンズを交換している間に怪物は見えなくなってしまいました。
(撮影されたサリム湖の怪物)
(image credit: 百度百科)
しかしレンズ交換前に撮影自体はできており波が立っていることだけは確認できます。
この湖に棲息するめぼしい大型魚は導入されたサケ科の魚類、ホワイトフィッシュ (Coregonus lavaretus)、アークティックシスコ (Coregonus autumnalis) 等であり、せいぜい50~70センチ程度、巨大生物の正体とするにはやや小型です。
上記のような割と大きめの魚数匹が縦列に泳いでいたもの、もしくは小型魚の群れを一匹の大きな魚と認識し誤認したのではないかともいわれています。
(撮影されたサリム湖の怪物)
(image credit: 百度百科)
この指摘は目撃証言のように「ボートをひっくり返したようなシルエット」の写真が実際に撮影されていないためであり、仕方がないかもしれません。
但し、朗報もあります、中国・ロシアの水棲UMAの正体として定番の巨魚アムールイトウ (Hucho taimen) がサリム湖にも入り込んでいる可能性もあるといわれ、それが本当であれば有力候補の筆頭となるでしょう。
アムールイトウはサケ科の最大の巨魚のひとつで最大2メートル超を期待できます。
(アムールイトウ)
(image credit: Wikicommons)
ちなみにこの2007年の写真撮影成功後、この湖には謎の巨大生物が潜んでいるのではないかと地元の漁業組合が専門家に依頼し湖の調査を行っています。
残念ながら巨大生物の証拠を掴むことはできませんでしたが、従来、貧栄養湖と考えられていたサリム湖は予想以上に栄養価に富むことが判明、大型生物も生育できる環境であることが分かりました。
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