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2024年8月22日木曜日

ロブスターのようなマーマンがいるらしい ~ マンバ・ムトゥ


■ロブスターのようなマーマンがいるらしい ~ マンバ・ムトゥ

アフリカ大陸東部に位置し、タンザニア、コンゴ民主共和国、ザンビア、ブルンジの4ヵ国と湖岸線を共有するアフリカ第2位の表面積を誇るタンガニーカ湖 (Lake Tanganyika)、地溝湖 (ちこうこ) としてアフリカ最大です。

細長い形状で地図上で見るとそれほど大きくないのでは?と錯覚してしまいそうですが、最大長は673キロメートルもありカスピ海に次いで第2位、表面積32,900平方キロメートルは世界第6位、最大水深1,470メートル (平均水深570メートル) はバイカル湖に次いで第2位、とてつもなく広くそしてとてつもなく深い淡水湖です。

さて、今回はこの湖で目撃される、マンバ・ムトゥ (Mamba Mutu)。

スワヒリ語で「ワニ男」を意味するといい、特にコンゴ共和国側の湖岸、流入する川で目撃されるといいます。

マンバ・ムトゥはヒューマノイドというかマーマン (男性の人魚) というかその特徴はなかなか捉えづらく、その名が示すような「ワニに似た男」ともまた異なるようです。

基本は半人半魚 (マーマン的)、体の後ろは人魚のように魚類に似ており、上半身は幾分人間的、とはいっても頭部こそ人間に似るものの、その他はロブスター的、と想像するのも困難なものです。

UMAにありがちな異なる生物の目撃をひとつの動物に集約してしまった時に起こるハイブリッド化の影響が考えられます。

マーマン系の正体として考えられるもののひとつにアザラシのような鰭脚類があります。

海岸沿いのマーマンならまだしも川と湖のマーマンとなると淡水棲のアザラシということになりますが、完全な淡水棲アザラシはロシアのバイカル湖に生息するバイカルアザラシ (Pusa sibirica) ぐらいしかおらず、タンガニーカ湖に来るには頑張って海から遡上するしかありません。

敢えて挙げるならオットセイの最大種、ミナミアフリカオットセイ (Arctocephalus pusillus) ですが、生息域から大きく外れているのが難点です。

水棲哺乳類としては海牛類としてアフリカマナティ (Trichechus senegalensis)、イルカ類としてアフリカウスイロイルカ (Sousa teuszii) なんかが棲息していますがどうでしょうか?

(ムベンガことゴライアス・タイガーフィッシュ)
(image credit by Wikicommons)

後者は沿岸に近い河川も遡上しますがタンガニーカ湖まではちょっと難しいかもしれませんが、前者であれば頑張れば (迷えば) 来れそうです。

但し、マンバ・ムトゥの特徴を備えているかといわれるとまあそこはちょとアレですが。

マーマン的に考えて水棲の哺乳類を候補に挙げてきましたが、そもそも名前は「ワニ男」を意味し、特徴のひとつに「ロブスター」ということから、じゃあでっかいザリガニが存在したとしたらマーマンと誤認するか?というと、単に「でっかいザリガニ」と認識するだけのような気がします。

やはり水棲哺乳類、もしくは水棲爬虫類であったり、爬虫類的な魚類の方がマンバ・ムトゥの正体としては似つかわしいかもしれません。

まず爬虫類で見ていくとアフリカのUMAの正体としてたびたび登場させているナイルワニ (Crocodylus niloticus) なんかはどうあがていも人間の頭部には見えません、爬虫類がその正体だとすれば水棲のオオトカゲでしょう。

(ナイルオオトカゲ)
(image credit by Wikicommons)

アフリカ最大のオオトカゲはナイルオオトカゲ (Varanus niloticus) で最大で2.4メートル超、大型個体は水辺を好むので一応候補に挙げておきます。

魚類の候補としては腕はもちろんないですが迫力満点の頭部を持つ獰猛な肉食魚ムベンガ (mbenga) ことゴライアス・タイガーフィッシュ (Hydrocynus goliath) を挙げておきましょうか。

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1 件のコメント:

  1. よく上顎失ってるけど生きてるワニの画像をネットで見るけど、顔を大きく怪我したワニって線はあるかね
    オオトカゲより、口が短くなったワニの方がビジュアルはヒトっぽそう

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