■韓国版スレンダーマンとも ~ チャンサンボム (ミミック・タイガー)
今回は韓国のUMA、長山犯 / 萇山虎 (チャンサンボム, Jangsan beom)。
早く見積もっても1990年代以降、おそらく21世紀に入ってから広く知られるようになったUMA (もしくは妖怪) だそうで時期的なことを考慮すると発端はインターネットミームかもしれません。
朝鮮半島南部、長山 (ちゃんさん) で目撃される怪物 (ぼむ) であることからチャンサンボムと呼ばれます。
チャンサンボムの体長は1.5~3メートル (もしくはそれ以上とも) 真っ白な長い毛を全身に纏った四肢動物で、その姿はホワイトタイガーともシロクマに似ているともいわれます。
長い爪と鋭く尖った牙を持ち極めて残忍・獰猛、彼らの捕食のターゲットには人間も含まれます。
しかしそのあまりに美しい毛並みは幻想的ですらあり危険な生物であることを忘れてしまうほどだといいます。
チャンサンボムのもうひとつの特徴は「模倣」。
一度聞いた音を忠実に再現することができ、それは動物の鳴き声だけにとどまらず、雨や雷鳴、風といった自然の音も真似することができます。
模倣できる動物の鳴き声にはもちろん人間も含まれ、老若男女すべてを忠実に真似することができ、人をおびき寄せて仕留めることも可能です。
この模倣の能力、そしてトラに似た風貌であることから模倣虎とも呼ばれ、英語に直訳してミミック・タイガー という呼ばれる場合もあります。
その巨体に反し非常に俊敏で人間の脚力で逃げ切ることは不可能。
どうすればいいのか?
チャンサンボムは赤い色と騒々しい音を嫌うといい、万一遭遇してしまった場合は赤い布を見せたり大声を出し続けるといいといいます。
一番いいのはチャンサンボムとは遭遇しないこと、これはチャンサンボムが雨の日や緩やかな風の吹く日を好むことから、そういった日には長山に近づかないことで遭遇する確率を著しく下げることができます。
と、こんな感じのUMAで、日本でいう妖怪に限りなく近い存在ではあります。
しかし韓国には19世紀初頭とわりと最近までアムールトラ (Panthera tigris altaica) が棲息しており、本物のホワイトタイガーが元になっている可能性も僅かながら残されているかもしれません。
あとはクマにも似ているということから朝鮮半島にもヒグマやツキノワグマも数は少ないものの棲息していることから、彼らのアルビノ個体も一応候補に入れておきましょう。
(参照サイト)
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