巨大なエイといえばやはりオニイトマキエイことマンタ (英名:Manta ray) ですよね。
マンタの最大種のモブラ・ビロストリス (Mobula birostris) は翼開長が平均で15フィート (約4.5メートル)、今までの最大のマンタは1920年に捕獲されたもので翼開長は30フィート (約9メートル) もありました。
「最大」という言葉は曖昧で、それは体長であったり体重であったりします (海外では体重であることが多いようです)。
上記のマンタは体幅 (翼開長) では最大ですが体重は測ってなかったため分かっていません。
分かっている最重量のマンタは1933年に捕獲されたもので5000ポンド (2.3トン) といわれていますが、6600ポンド (約3トン) のマンタも捕獲されているとも。
エイのUMAが比較的少ないのは現存するマンタが既にこのように化け物じみた大きさをしているからかもしれません。
ところでエイといえば海だけでなく川や湖、淡水にも生息しています、淡水エイです。
海洋性のものが大きいのは確かですが、淡水エイに限っては海洋性のエイに負けないほどのかなり大きいものがいます。
(ウロギムヌス・ポリレピス)
(image credit by YouTube "Catfish World by Yuri Grisendi")
淡水エイ最大種はウロギムヌス・ポリレピス (Urogymnus polylepis) で、ヒマンチュラ・チャオプラヤ (Himantura chaophraya) という方が馴染み深い人もでしょう、自分もそうです。
和名 はメコンジャイアントタンスイエイだったような気がしますがプラークラベーンになったようですw
最大個体の体幅は8フィート (約2.4メートル)、体重300キロ、万一川で遭遇したらいったいいま何が起きているのか?と思う大きさです。
(スモールアイ・スティングレイ)
まずそのお名前。
現時点で和名が不明なため英名そのままにスモールアイ・スティングレイと呼ぶことにします。
英名でスティングレイとはアカエイ科の総称で鞭のような細長い尾に時によっては致死性の毒針を持つのが特徴です。
そういうわけで「スモールアイ・スティングレイ 」は「目のちっちゃな (毒針を持った) アカエイ」といったかんじですね。
アカエイ科はその種類も多いことから大きさも千差万別、体幅が20センチぐらいから2メートル近くまで幅広いです。
(image credit by Andrea Marshall, Marine Megafauna Foundation)
スモールアイ・スティングレイの特徴は何と言ってもその巨躯とシルエットで、アカエイの仲間でありながらマンタのようなひし形のヒレを持ち、体幅も8フィート (2.4メートル) を超します。
スモールアイ・スティングレイという名前からもわかるように体に対してとても小さな目 (スモールアイ) を持つのも特徴です。
種小名の「ミクロプス (microps)」も「小さな目をした」を意味します。
1908年に発見されているもののほとんど目撃されることがないウルトラレアなエイでいまだその生態の多くは謎に包まれたままです。
アカエイ特有の尾ビレの根元に強力な毒針を有しており、その体躯から想像できる通り10センチほどの長さもある巨大なものです。
このエイ自体が滅多に見られないことから刺されたという記録も特に残っていないようですが、その毒がいかほどからは不明にせよ人間の体を貫通するほどの長さをしていることから刺された場合には無事では済まなそうです。
(関連記事)
0 件のコメント:
コメントを投稿