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2024年7月7日日曜日

シルクの毛皮を持った伝説のモグラ ~ カイコモグラ


■シルクの毛皮を持つモグラ ~ カイコモグラ

今回は日本のUMA、カイコモグラ (Silkworm-eating mole / Kaiko mogura)。

どこの地方のUMAということもなさそうですが、1913年、群馬県前橋市でカイコモグラらしき死骸が見つかったことから、一応群馬県のUMAということになるでしょう。

元々はUMAというよりは妖怪の一種ですが、いうほど妖怪っぽくはなく、むしろ現実的といっていいほど。

カイコモグラとはその名の通り主食がカイコ、二股に分かれた尾を持ちブタのような鼻をした顔は醜悪だといいます。

カイコガ (Bombyx mori) は自然界に存在しない完全な家畜化動物です。

飼い犬やブタなんかも野生化すると先祖返りし、姿まで変わってそれなりにやっていけるものですが、おそらく寿命の問題も関与しているとは思いますがカイコはそれが不可能で野に放つとそのままエサも探せず死んでしまいます。

そういうわけでカイコガを主食とする生物は野生に存在できません、なにせカイコガが野生下に存在しないのですから当然ですね。

(水棲モグラことロシアデスマン)
(image credit by Wikicommons)

とはいえ、モグラは現在ではなくなってしまった食虫目 (Insectivora) に分類されていたようにカイコ専門ではなくても昆虫を始めミミズ等の環形動物等でやっていける動物ですので、カイコモグラは養蚕業が盛んな時代に養蚕農家に忍び込み「主にカイコを食べていたモグラ」と考えればなんとかなりそうです。

カイコモグラはカイコを主食としているのが関係しているかは分かりませんが、その毛皮はまさに絹糸 (シルク) のような柔らかく美しい毛だったといいます。

モグラは半水棲のデスマン (ロシアデスマン, Desmana moschata) の除けばだいたい地中棲ですが、半地中棲のモグラも存在しますし、養蚕業が盛んだった時代であればそれに適応し主食の占める割合の多くをカイコガに頼っていた種が出てもおかしくはありません。

たからといって既存種の毛がシルクのようになるかといったらそれはまた話は別ではありますが。
(シルバーデバネズミ)
(image credit by Wikicommons)

見つかってない以上、カイコモグラの特性であるカイコを主食にすることと毛皮の関係性は不明ですが、以前に紹介したハダカデバネズミ (Heterocephalus glaber)) の仲間、シルバーデバネズミ (Heliophobius argenteocinereus) はシルキー・モール・ラット (Silky mole-rat) とも呼ばれ、つまり「シルクのような毛皮を持つデバネズミ」であり、まさにその見た目は想像されるカイコモグラです。

さらにデバネズミはモグラ等と同じ真無盲腸目 (しんむもうちょうもく, Eulipotyphla)であり、これも都合がいいではないですか。

さてカイコモグラの現在はどうかというと、、、

日本の養蚕業 (ようさんぎょう) が全盛だったのは明治時代であり、それは今からおよそ100年前、それ以降衰退しているため過去に存在していたとしても厳しい状況にありそうです。

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