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2025年7月10日木曜日

大学教授も目撃!頭部が豚のレイク・サーペント ~ ヘリントン湖の怪物


■大学教授も目撃!頭部が豚のレイク・サーペント ~ ヘリントン湖の怪物

アメリカ、ケンタッキー州にあるヘリントン湖 (Lake Herrington)。

ディックス川 (Dix River) を堰き止めて造られた人造湖ですが、最大水深は76メートルもあります。

湖が完成した1925年以降、巨大な水棲獣、ヘリントン湖の怪物 (Lake Herrington Monster) がたびたび目撃されています。

体長12~15フィート (約3.6~4.5メートル) の長大なシルエットをしているといわれ、典型的なレイク・サーペント系のUMAですが、頭部がブタに似ているというユニークな特徴を有し、そのことからウナギブタ (Eel-Pig) ともいわれます。

1972年にはケンタッキー大学のローレンス・S.トンプソン (Lawrence S. Thompson) 教授に長時間にわたり目撃されました。

現在ですら湖が出来て100年程度と日も浅く、間違っても有史以前の絶滅巨大海生爬虫類等が湖に閉じ込められ、細々と代を重ね生きながらえていた、という生き残り説は通用しません。

取り敢えず、現在ヘリントン湖で確認されている魚類を見ていきましょう。

フィッシングスポットとして人気が高く、魚類はバス系が豊富でオオクチバス (Micropterus nigricans)、スポテッドバス (Micropterus punctulatus)、ホワイトバス (Morone chrysops)、ストライプドバス (Morone saxatilis) 等に加えブルーギル (Lepomis macrochirus) やクラッピー (Pomoxis) が棲息しています。

バス系は大型に成長するものの、ヘリントン湖の怪物の特徴である「長大な」体は持ち合わせていませんし、さすがに2メートル以上にはなりません。

また、レイク・モンスターの筆頭候補の定番であるチョウザメ類やガー類は棲息していないようです。

しかし流入河川の代表となるディックス川はケンタッキー川と繋がっており、またケンタッキー川はミズーリ川と並ぶ次いでアメリカ最大級の川、ミシシッピ川と接続していることから、ミシシッピ川流域の巨大生物が迷い込んでいる可能性があります。

さて、ヘリントン湖の怪物の最も特徴的なのは「ブタ」に似た頭部。

生息域は全然合っていませんが、頭部の特徴や体の大きさから一番怪しいのはやはりアメリカマナティー (Trichechus manatus) でしょうか。

(アメリカマナティー)
(image credit: Wikicommons)

生息域から大きく外れていますし、いるはずがないと思っているのでマナティーとは想像できず「ブタ顔をした魚」と認識してしまう可能性は考えられます。

魚類はどうでしょう。

ブタに似た頭部の魚は思い浮かびませんが、まあ例えばオロシザメの仲間でアンギュラー・ラフシャーク (Oxynotus centrina) なんかは比較的ブタっぽくはあります。

ただ生息域がヨーロッパ、。アフリカ沿岸であること、体長も1メートルを超えることは滅多にないことからわざわざ候補にするほどの存在ではありません。

(アンギュラー・ラフシャーク)
(image credit: Isola d'Elba App via Live Science)

もしかすると「ブタっぽく見える = 鼻先が目立つ」といったことかもしれません。

そこでやはり北米産レイク・モンスターの正体として定番のアリゲーターガーチョウザメはいずれも吻 (鼻先) が長くブタっぽく見えた、と解釈できるかもしれません。

頭部の特徴を除けばそのシルエットは魚類に似ているという目撃情報から水中に入った陸棲哺乳類の可能性は低いですが、中には誤認したものが含まれているかもしれません。

また海から遡上するにはケンタッキー州はちょっと遠いものの海棲哺乳類の可能性も一応残しておきましょうか。

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