2020年5月16日土曜日

金髪のサスカッチ ~ オールド・イエロートップ

(image credit by Time Graphics)

■金髪のサスカッチ ~ オールド・イエロートップ

オールド・イエロー・トップ (Old Yellow Top) とは、かつてカナダ、オンタリオ州にある町、コバルト (Cobalt) およびその周辺で目撃された獣人系UMAです。

身長は7フィート (約2.1メートル)、全身黒い毛で覆われていますが、頭部 (トップ) だけ金髪 (もしくは黄色) なためイエロー・トップと呼ばれます。

カナダの先住民族がいうサスカッチ (Sasquatch) がビッグフット (Bigfoot) と同一かどうかは議論の余地がありますが、一般的にカナダではビッグフットのような獣人系UMAをサスカッチと呼ぶ傾向があります。

イエロー・トップも頭部の色こそ違えど、体格その他はサスカッチそのものだといわれており、「金髪のサスカッチ (もしくは金髪のビッグフット)」 と言ったほうがイメージしやすいでしょう。

イエロー・トップの最初の目撃は1906年まで遡りますが、それから17年後の1923年7月、ローム・ウイルソン (Lorne Wilson) 氏とJ.A. マコーリー (J. A. MacAuley) 氏による目撃は非常に具体的です。

炭鉱者であるふたりがコバルトからほど近いウェットローファー炭鉱 (Wettlaufer Mine) にサンプルの採取のため森に入った際、クマのような毛むくじゃらの生物が二人に背を向けなにかを食べてるのを目撃しました。

無謀にもウイルソン氏がその生物の背中に向けて大きな石を投げつけると、生物は日本足で立ち上がり咆哮を上げて夜の闇に逃げていったといいます。

一見するとクマのようであり全身黒い毛で覆われていたものの、頭部だけは黄色かったといいます。

3度目の目撃は1947年4月。

ある女性が子供を連れて散歩がてらのコバルトの町へ買い物にでかけた際に目撃しました。

二人で線路沿いを歩いていると、巨大な影が前方を横切ったのです。

地元周辺の野生動物に慣れ親しんでいる彼女でしたが、その巨大な生物は二足歩行していており決してクマでもオオカミでもなかったと証言しています。

その生物は線路付近をうろついた後、そのまま森の中へと消えていったといいます。

そして最後の目撃が1970年8月4日。

27人の鉱山労働者を乗せたアモス・ラトリエル (Amos Latrielle) 氏が運転する車の前をイエロー・トップが横切ったのです。

ラトリエル氏はやはりその生物がクマだと思ったものの、頭部だけ明るい毛色だったと証言しています。

ラトリエル氏はイエロー・トップの存在に懐疑的であるため非常に信憑性があります。

「そいつの話は聞いたことがあったさ、でもまったく信じちゃいなかったよ。今はなんとも言えないけどね」

数あるビッグフット系UMAの目撃でも、イエロー・トップはちょっとおもしろい存在です。

クマっぽいんだけど、クマではない、でも何かははっきりしない、、、といった決してモンスターとしてではなくあくまで野生動物としてみなが認識しているからです。

仮にサスカッチ (ビッグフット) という生物が存在するとして、イエロー・トップがサスカッチと別種の獣人と考えるよりは、サスカッチの変異した個体と考えるほうがスッキリする、という考え方もあります。

イエロー・トップは上記の通り1906年9月から1970年8月の64年間に目撃されたUMAですが、それ以後は目撃が完全に絶えます。

サスカッチの目撃は現在でも続いており、イエロー・トップが目撃されないのはその金髪個体が死んでしまったからではないか?という考えに基づきます。

しかしそれは有り得そうにもありません。

目撃された期間だけで64年、すでにはじめの目撃で成体であったため、最後の目撃の辞典で軽く年齢は70を超えていることになるからです。

例えば獣人系のUMAの目撃情報の多くはクマの誤認であろうと考えられていますが、64年間もクマの同一個体が目撃されていることはあり得るのか?

クマの野生での寿命はせいぜい20~25年程度であり、その正体が毛色が変異したクマだったとしても同一個体ということはあり得ないでしょう。

正体がクマだとして、ある一定周期でそのような頭部の毛色が変異したものが生まれ、それが目撃されていた、というのであればそれはそれで興味深いところです。

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1 件のコメント:

  1. 風呂上がりのヒグマじゃなかろうか。夏毛だと意外とシュッとしてそうだし。
    濡れると黒くなるしどうでしょうか?

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