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2025年12月29日月曜日

バックルームとは?

(この画像からThe Backroomsの伝説は始まった)

■バックルームとは?

バックルーム(The Backrooms)という言葉を、最近耳にするようになった方も多いかもしれません。これは海外のインターネット・ミームから発生したサブカルチャーの一大ジャンルであり、今や現代における「新しい怪談」の形として、底知れぬ恐怖を呼び起こしています。

一般的にバックルームは、現実世界の物理的な境界を「すり抜け(No-clip)」、迷い込んでしまう異次元空間と定義されています。そこにあるのは、古びた黄色い壁紙、湿ったカーペットの不快な臭い、そして静寂を切り裂く蛍光灯の絶え間ないハミング音だけが続く、果てしない無人のオフィスのような空間です。

この「恐怖」の根源を説明するのはおこがましいですが、敢えて端的に解説するのであれば、バックルームの恐怖は「クロストロフォビア(閉所恐怖症)」と「ケノフォビア(空虚恐怖症)」という、相反する恐怖症の残酷な融合と言えるかもしれません。

海外のコミュニティでは便宜上「アゴラフォビア(広場恐怖症)」と称されることも多いですが、その本質を解剖すれば、室内における空虚を忌避するケノフォビアの方が、よりこの空間の残酷さを言い当てていると言えるでしょう。

出口が見つからない密閉された圧迫感(閉所)と、どこまで行っても「何もない」という圧倒的な空虚(虚無)。本来は対極にあるはずの二つの苦痛が、あの黄色い空間では同時に襲いかかってくるのです。

狭い空間や機能的な建築に慣れている日本人には、このバックルームの恐怖は伝わりづらいものかもしれません。しかし、どこに繋がっているとも知れない、記号化された黄色い廊下と部屋をじっと眺めてみてください。

想像してみてください。例えば、放課後の誰もいない学校の教室や、深夜の静まり返った廊下。あるいは、閉店時間を過ぎ、照明が落とされた薄暗いショッピングモールの店内を。


ふだんは人々の喧騒で溢れているはずの場所から、不自然に「人間」という要素だけが取り除かれたとき。そこには、ただの空虚ではない、何か禍々しい「圧倒的な虚無」が立ち現れます。

静寂の中で、規則的に並ぶ蛍光灯や、音もなく動くエスカレーター。それらは、人間が利用するために作られたはずなのに、主(あるじ)を失った瞬間に牙を剥き、私たちを拒絶し始めます。


胸の奥がざわつくような、あのふつふつと沸き上がる忌避感――。それこそがケノフォビア的な恐怖の正体であり、バックルームという異空間が内包する「世界のバグ」なのです。

見慣れた「部屋」という概念が反復し、ゲシュタルト崩壊を起こし始めたとき、あなたの本能は気づくはずです。そこは「どこかへ行くための場所(リミナル・スペース)」でありながら、永遠に「どこにも辿り着けない」場所であることに。

冒頭の何気ない写真をもう一度見つめ続けてください。

この得体の知れない怖さが、静かに、しかし確実に牙を剥くような気がしませんか?

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2 件のコメント:

  1. 最近はいろんなエンティティが出てきたりする感じになってますが、
    個人的にも『何かが出てきそうな、どこまでも無限に続いていそうな空間にただ独り』というのが好きですね。

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    1. コメントありがとうございます。
      エンティティはバックルームの根源的な不気味さを消してしまって個人的にはあまり好きじゃないんだけど、ゲーム的な要素としてはエンティティはやはり必須かなとも思いますね。
      ちなみに次サイトを現在作成しておりバックルームも取り入れるので、ちょっとこちらのサイトでも紹介した感じです。
      まだ公開しないけど次サイトもよろしくお願いします。

      削除