2020年7月5日日曜日

核戦争を予言した ~ スペース・ブレイン・オブ・パロス・バーデス


■核戦争を予言した ~ スペース・ブレイン・オブ・パロスバーデス (Space Brains of Palos Verdes)

2000年代はじめごろでしょうか、爆発的な食玩ブームが起きたのを憶えていますか?

食玩ブームはあらゆるジャンルがフィギュア化されたといっても過言ではありませんでした。

今では信じられないことに多くのUMAやオーパーツ、宇宙人といったオカルト系フィギュアも続々と登場しました。

UMAをはじめとする不思議系はUHA味覚糖さんの「コレクト倶楽部~七不思議編」、学研ムーさんが監修した「ムー未確認動物」シリーズ、メディコムトイさんの「大神秘博物館」等が有名だったかと思います。

またUHA味覚糖さんの「チョコラザウルス」や「コレクト倶楽部シリーズ~恐竜・古代生物編」などの恐竜フィギュアも良いシリーズでした。

先日書いたホプキンスビル・ゴブリンの記事で撮影用に使ったのはTOMYの「宇宙大作戦チョコベーダー」と芥川製菓の「マジェスティックコレクション

チョコベーダーシリーズはデフォルメしてかわいい系、マジェスティックコレクションは大きくリアルタイプのシリーズでした。

撮影用にダンボールに大量に眠っているフィギュアを出したら懐かしくて懐かしくて。

そういうわけでフィギュア化されたUMAや宇宙人もリスペクトし取り上げていこうと思います。

今回はチョコベーダーの「脳みそタイプ」の宇宙人。

(食玩 TOMYの宇宙大作戦チョコベーダーのフィギュア)
(第3シーズン A-34「脳みそタイプ」)

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「1983年、中東で戦争が勃発するだろう。

それは中東だけにとどまらない、瞬く間に戦火はヨーロッパへ飛び火し、結果として核兵器が用いられることになる。

この地球を揺るがす大火に続き、宇宙人と人類の間で公開討論が確立されるだろう」

1976年、ジョン・ホッジス (John Hodges) 氏が語った予言です。

そもそもホッジス氏とは?

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1971年8月17日の真夜中の午前2時、ロサンゼルスのパロスバーデス (Palos Verdes) に住むジョン・ホッジス氏とピーター・ロドリゲス (Peter Rodriguez) 氏ふたりは友人宅を出、ホッジス氏の車に乗り込みました。

ロドリゲス氏はホッジス氏の近くに住んでおり車で送ってもらうためです。

友人宅からホッジス氏の自宅まで車で10分程度、何度も何度も行き来したことのある短い旅路です。

ところが、、、

その日は奇妙なことが起こりました。

友人宅から車を出してまもなく、道路には青い2つの「巨大な脳」が横たわっていたのです。

いや、性格には脳としか表現できないような「生き物」がいたのです。

ひとつはソフトボールよりちょっと大きめ、もうひとつは人の胴体ほどの大きさもあり、脳で例えれば前頭葉の部分に目のような器官が埋め込まれていることに気付きました。

恐怖にかられながらもホッジス氏はその不気味な脳の怪物を避けて車を発進させ、ロドリゲス氏を送ってから自宅に戻りました。

奇妙な出来事はあったもののそれ以外におかしなことはなく無事に家につきました。

いつもの10分程度の短い旅です。

ところが時計を見て驚きました、時計の針は午前4時半を指していたからです。

友人宅を出たのは午前2時、いつもより時間がかかったとしても2時半には着いているはずです。

明らかに記憶にない「空白の2時間」が存在するのです。

ホッジス氏はそれから5年ほども悪夢に苦しんだ末、空白の2時間を取り戻す決心をしました。

即ち、催眠療法により空白の2時間に何が起こったのか記憶を呼び戻そうと考えたのです。

催眠療法は成功しました、空白の2時間の記憶を催眠下でホッジス氏はとつとつと語り始めたのです。

友人のロドリゲス氏を送った後、自宅に着くとそこにはさきほど見た2つの青い脳が待ち伏せしていたのです。

その時点でロドリゲス氏は気を失い、次に意識を取り戻したのは制御室の中でした。

そこにはコンピュータが並び、先程見た青い脳、そしてグレーの肌をした異星人たちが立っていました。

ヒューマノイドたちは青い脳は地球人と交信するための翻訳機に過ぎないことを教えてくれたといいます。

その青い脳のおかげでヒューマノイドたちとテレパシーでコミュニケーションをとることができました。

ヒューマノイドたちは「力」について話しました。

そしてヒューマノイドたちは「力」が大きすぎるゆえ滅んだ惑星の映像を見せたり、地球上で「力」が大きすぎる地点をホッジス氏に教えました。

そして地球の「力」の濫用を警告しました。

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催眠療法から数週間、ホッジス氏はエイリアンからテレパシーを受け取るようになり、そのひとつが冒頭の「予言」です。

宇宙人たちのいう「力」とは「核兵器」にほかなりません。

しかし御存知の通り、その予言は木っ端微塵にハズレ、現在に至ります。

はっきりとは分かりませんが、当時、UFOによるアブダクション (誘拐) が話題になっていた時代だったのではないでしょうか。

最近はあまり聞きませんが、謎の空白時間に何が起きていたか、催眠術により告白させるとそれは決まって宇宙人に連れ去られ、その間の記憶を綺麗サッパリ消されているというものがありました。

UFOに連れ去られマイクロチップを埋める手術を受けていた、人体実験をさせられていた、宇宙人と交配させられていた、等々。

(「宇宙から来た脳生物 (1957年)」より )

脳の形状の宇宙人(実際は翻訳機ということですが)というのは一見オリジナリティ溢れるものですが、実はこのアブダクション事件の数年前 (1957年)「宇宙から来た脳生物 (The Brain from Planet Arous)」という映画が公開されています。

脳の姿の異星人が地球で暴れまくるSFで、ホッジス氏らがみたものとこの異星人が酷似しているというのはご愛嬌といったところでしょうか。

ところであの道端に落っこちていた脳はなんだったのでしょう?

何か脳のようなものが道端に落ちていたのを発見したのが発端で、ホッジス氏らの話が大きくなった可能性も考えられます。

しかし残念ながら脳に誤認されるような陸上の生物は思いつきません。

あえて水中生物で挙げればたまに沼や湖で大発生して話題となるオオマリコケムシ (Pectinatella magnifica) やノウサンゴ (「脳珊瑚」~ 人間の脳のように見えるサンゴの総称) といったところでしょうか。

これらを道路に置いておけば巨大な脳が落っこちてると勘違いするかもしれません。

(ノウサンゴ (Diploria labyrinthiformis) の一種)

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4 件のコメント:

  1. コレクトクラブ、今も飾ってるなあ。

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  2. コレクト倶楽部、全般的に出来が良いですよね。

    あれで定価250円とは今考えると破格でしたね。

    個人的にはラインナップの関係で大神秘博物館が好きでした。

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  3. シークレットの人魚が巨乳でした。良い時代でしたねー。

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  4. コレクト倶楽部ですね、それ。
    一通り持っていたので人魚もあるんじゃないかな、と思いますが探してみないと分かりません。

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