カリフォルニアにはモノ湖 (Mono Lake) という塩湖があります。
pHはなんと10を超えるという強アルカリ塩湖で、塩分濃度は海の約3倍。
こういった極限環境でもニッチを埋めるなんらかの生物が生息しているもんですが、さすがに塩分濃度高すぎでブライン・シュリンプ (brine shrimp) と ミギワバエ (alkali flies) しか見つかっておらず、おそらくこの2種しかいないと考えられていました。
ちなみにブライン・シュリンプはかつて一世を風靡したとかしなかったとか、あのシーモンキーのことです。
さて、この湖を詳細に調べたところ、ブライン・シュリンプとミギワバエ以外にも8種の生物が生存していることが分かりました。
その8種はすべて顕微鏡サイズのワーム状生物、センチュウです。
その中のひとつで新種でもあるアウアネマ (Auanema sp) は、人間の致死量の500倍のヒ素に耐えることが分かりました。
なお、アウアネマは3つの性を持つことも分かりました。オス・メス、そして雌雄同体。
カタツムリをはじめ、雌雄同体はそれほど珍しくもないですが、極限環境に生きるだけあって、環境の変化にも柔軟に対応できるよう繁殖能力もぬかりないですね。
(参照サイト)
INDEPENDENT
(モノ湖)
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